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トップ外交を好む韓国、実務側から進める日本

ビジネスに必要なスピード感と判断力

2015年1月22日(木)

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米国デトロイトモーターショーでの発信

 1月中旬に米国で開催されたデトロイトモーターショーでは、いろいろな話題が提供された。昨今の原油安の影響からか、大型車、スポーツカー、ピックアップトラックなどの展示が主流となって、エコカーの存在感は今一歩のようであった。

 米国ではそういった市場環境の変動によって消費者購買意欲が大きくぶれることがよくある。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」的な消費者意識が働くので、市場予測もなかなか難しい感がある。

 米国EIA(Energy Information Administration:エネルギー情報局)の予測によれば、今後の原油価格は2017年まで下がり、その後、徐々に上昇するとされている。シェールオイルビジネスの拡大が大きな要因の1つとなっている。

 一方では、シェール革命と言われて米国は大きな存在感を勝ち得たが、原油安による世界動向の煽りを受けて、シェールオイルビジネスでの経営破たんも起きているとのことだ。市場の動きは目まぐるしい限りである。

 ホンダは今回のショーで、新世代スポーツカー「NSX」を公開した。約1800万円の高級スポーツカーの販売に拍車をかける。ミッドシップに新開発の直噴V型6気筒ガソリンエンジンを搭載し、さらに3つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を適用している。トランスミッションは9速デュアルクラッチトランスミッションという豪華仕様だ。

 1990年に発売した初代のNSXと言えば、現在、ホンダの社長である伊東孝紳氏がオールアルミモノコックボディを提唱し、開発から実用化までを手掛けた。創業者の本田宗一郎を唸らせたという曰くつきの特別な車である。

 日本のバブル時代の申し子のような形で市場に現れたNSX。筆者がホンダに在籍していたバブル末期の1992年頃には、証券会社や商社といった非製造業の社員や幹部とも異業種交流をしていた。その時のNSXの存在は大きかった。なぜならば彼ら、特に証券マンはバブル景気に乗ってNSXを発注し、納車まで5年という時間を待っていたからである。

 ところが、景気が怪しくなり、結局崩壊の憂き目に会う段階になった時、件の証券マンたちはすかさずキャンセルへと向かう。5年待ちの車がほどなく納車されると聞いた際に、自身の計画自体が危うくなっていた。異業種交流していた人物も結局はオーダーをキャンセルするという事態に至った。

 ホンダは人材を育てるが、サムスンは人材を競わせる。同様に、ゼロから研究開発に着手するホンダに対して、サムスンは基本的にM&Aで時間を買う――。このように、ホンダとサムスンでは企業文化や経営スタイルが大きく異なります。

 本書は、ホンダとサムスンで技術開発をリードした著者が見た日本と韓国の比較産業論です。サムスンという企業グループの実態に加えて、日本人ビジネスパーソンと韓国人ビジネスパーソンの特徴、日本の電機大手が韓国企業に負けた理由、日本企業がグローバル市場で勝ち抜くために必要なことなどを自身の体験を元に考察しています。ホンダとサムスンという企業を通して見える日韓の違いをぜひお読みください。

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「トップ外交を好む韓国、実務側から進める日本」の著者

佐藤 登

佐藤 登(さとう・のぼる)

名古屋大学客員教授

1978年、本田技研工業に入社、車体の腐食防食技術の開発に従事。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池開発部門を築く。2004年、サムスンSDI常務に就任。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授