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中国は米・キューバ接近をどう見ているのか?

2015年1月22日(木)

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 「Chino! Chino!」

 2014年4月上旬、筆者はキューバの首都・ハバナにいた。旧市街を歩いていると、筆者の存在に興味を持った市民たちがこう叫びながら近寄ってきた。観光客と言えば、カナダやヨーロッパからの人々がほとんど。地理的に遠いこともあってか、アジア人は少ないようだった。

 「なぜ私は“中国人!中国人!”と呼ばれるのでしょうか?」。筆者はハバナ滞在中にお世話になった宿主のルイスさんに聞いてみた。

 「旧市街のど真ん中にチャイナタウンがあるからだ。アジア人を見れば、みな中国人だと思っているのだろう。あと、ハバナ大学でスペイン語や医療を学んでいる中国人留学生が少なからずいる」。ルイスさんが流暢な英語でこう答えた。彼は、スペイン語圏を中心に世界各国で骨董品の貿易ビジネスも手がけている。

やはり米ドルが欲しい

 ルイスさんの宿が入っている建物は1950年代に建設されたもの。周囲の建物と同じく外見はボロボロだが、内側は清潔感にあふれていた。内装はクラシックで、中国やスペインの骨董品や、中世ヨーロッパを彷彿させる家具や食器が透明の食器棚の中に綺麗に飾られていた。

 ルイスさんが経営する宿の料金は1泊25CUC(約25ドル)だった。キューバでは外国人や富裕層が持つCUCと一般市民が日常的に使うペソが同時に流通している。

 「ルイスさんのようなビジネスマンが一番欲しい通貨は何ですか?」。ソファーに腰掛けるよう勧められた筆者は、頂いたキューバンコーヒーを口にしながらルイスさんに質問した。

 「為替レートとして有利なのはポンドとユーロ。カナダドルも悪くない。ただ、やっぱり一番欲しいのはUSダラーだ。安定性においても、普及率においても、最強だ」

 ルイスさんは米ドルで貯蓄をしている。中国の人民元を見せると、「その紙幣は何だ?」という反応であった。

 キューバは米国との国交がないため、米国からの滞在客は特別なチャネルを通じて依頼された時のみ、受け入れているようだった。

 ルイスさんによれば、米フロリダ州マイアミには、キューバへの帰省や観光を手配するための旅行代理店があるとのことだ。同地にはキューバからの移民が多く住んでおり(2000年時の米国勢調査によれば、マイアミの全人口約36万人の34%に相当する約12万人がキューバ人だった)、リトル・ハバナと呼ばれるキューバ人街もある。

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「中国は米・キューバ接近をどう見ているのか?」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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