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佐川女子、すし職人…男性職場で働く女性たち

実は男性も働きやすくなる

2015年1月28日(水)

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 かつて男性が中心だった職場で女性が活躍しているケースが増えている。

 宅配便大手の佐川急便。佐川と言えば「佐川男子」が有名だ。荷物の集配だけでなく、顧客のニーズをくみ上げる営業活動もこなすセールスドライバーは、迅速に荷物を運ぶたくましさと、コミュニケーション能力が求められる。そこで爽やかな体育会系の男子に注目が集まった。

 だが今、同社はこのセールスドライバーで積極的に女性社員を採用している。2011年、佐川急便を傘下に置くSGホールディングスは栗和田榮一会長兼社長の主導で、「わくわくウィメンズプロジェクト」を立ち上げた。男性中心の企業イメージを払しょくし、2015年度までに女性社員比率を30%にする目標を立てている。中でも、かつては男性職場だったセールスドライバーでの女性採用に力を入れており、全国に約3万4000人いるセールスドライバーのうち、4000人を占めるまでに増えてきた。

東京都江東区にある佐川急便の千代田営業所で働くセールスドライバーの大根田祐美さん。全国に4000人いる女性セールスドライバーの1人だ(写真:陶山 勉)

男性職場を抜本的に変革

 佐川急便東京本社の人事部女性ワクワク推進課の三宮加代課長は「女性にとって魅力ある職場にするために、旧来の男性的な働き方をまず見直した」と語る。大きな変更が、午前中あるいは夕方の時間帯のみといった短時間労働の実施だ。

 従来はフルタイムで残業もする働き方の社員がほとんどだった。短時間で働く従業員を採用したことで、荷物の集配の動き方が根本的に変わってしまう。また、重たい荷物を1人では運べない女性には、軽い荷物を集配してもらうなど、細かく集配荷の仕組みを変えることが必要になった。

 そうした仕組みの変更にはコストも伴うが、同社がそこまでして女性の採用にこだわったのにはいくつかの理由がある。

 一つは労働者不足だ。少子高齢化に伴う人口減と景気回復基調で、日本では人手不足が多くの職場で進行している。もはや男性社員の採用だけに頼っていては、将来、人数的に足りなくなるという読みが同社にはあった。

 もう一つは、男性、特に若い層に佐川急便を魅力ある職場と感じてもらうためだ。三宮課長は「旧来の男性職場のイメージは今の若い男性からは好まれない。女性から求められる女性が働きやすい職場でないと、今の男性とっても魅力がない」と力説する。

 東京都江東区にある千代田営業所で働くセールスドライバーの大根田祐美さんは同社のソフトボール部の出身。選手引退後は事務職として働いていたが、元来、体を動かす仕事が好きで、セールスドライバーへの異動を希望した。

 「職場にはすぐに馴染んだ。女性であることを特別視されたこともない。体育会出身なので特殊に思われるかもしれないが、周囲で働く女性は様々。スポーツとは全く無縁という人もいる」と話す。

 女性が加わった現場は若い男性社員にとっても働きやすいらしく、「とにかく男女、仲がいい」と三宮課長は目を細める。

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「佐川女子、すし職人…男性職場で働く女性たち」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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