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権限と責任を持つ店長たちが、ブランドづくりにまい進する

第4回:店にとっての「社長」が果たすべき役割

2015年2月13日(金)

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ブランド構築には製品開発と同時に「売る力」も大きなポイントになる。セゾンファクトリーの齋藤社長はこの点において、特に直営店の店長の役割を重視している。社長のように権限を持って店を切り盛りするのに加えて、店長がその地域の素材を使った新商品の提案を行うなど、ユニークな試みも取り入れている。

 アパレルや宝飾品などのスーパーブランドを考えたとき、ブランドの価値を支えているのは何か。私は商品力と同時に、販売員が優秀であることだと思う。

冬は2メートル近い雪が積もる豪雪地帯で、「想像を超えたおいしさ」を追求する

 実際、スーパーブランドの販売員は何よりも、たたずまいや物腰が素晴らしい。顧客はこうしたことも含めた品質をブランドに求めている。さらに、もう1つ大切なことがある。それは「売る力」だ。スーパーブランドの販売員が優れているのは、やはりブランドに見合った販売力も持っている点だ。

 働く人の品質、店の品質、商品の品質、会社としての品質──すべての品質が飛び抜けていない限り、スーパーブランドになれない。そのために終わりなき戦いを続けていく。これが私のブランドについての考え方だ。

計画、検証、新商品の提案と店長の仕事は山盛り

 その販売面で大きな役割を果たすのが店長だ。

 セゾンファクトリーでは、店舗運営の様々な面を店長に任せている。「どんな商品をメーンで販売するか」は店長の裁量による。また、販売目標の達成に向けて売り上げをどうつくっていくかについても、店長が計画を立案していく。

 これはセゾンファクトリーの大きな特徴だが、地域の素材を活用した新商品を現場発で提案することも店長の重要な役割になる。こうした点を踏まえて、私はいつも店長に「日々の業務にあたっては、店舗の社長だという意識で臨んでほしい」と伝えている。

 店の運営において要となるのが日報だ。店長は毎日の仕事を振り返りながらスタッフと話し込み、「本当に取り組まなくてはならないこと」を考えていく。このとき、従来の手法にとらわれてはダメで、「現在の来店客数が本当に適正か」「今、売れている商品を扱うことが本当に正しいのか」などを常に検証していく。

 店長の責任は重いが、それに見合った手当を支給している。私は何もない田舎町から大都市の百貨店に足繁く通い、一等地への出店を実現してきた。当初は店舗もないし、お金もないし、コネもなかった。

 ゼロからセゾンファクトリーの販売網を築くことに比べたら、今の店長には店舗が最初からある。そして、既存店ならば顧客もいる。商品もバラエティーに富んでいる。もちろん、経営者と社員の役割は違うが、これだけ条件がそろった環境で予算を達成できないようでは、事業を伸ばすことはできない。

 うまくいかないときには本社がバックアップし、本格的に立て直しが必要な店舗については、私が頻繁に足を運ぶ。つまり、店長が十分に力を発揮できる体制をいつでも用意しているのである。

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「社員と熱狂!超体育会主義で人づくり」のバックナンバー

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「権限と責任を持つ店長たちが、ブランドづくりにまい進する」の著者

齋藤 峰彰

齋藤 峰彰(さいとう・みねあき)

セゾンファクトリー社長

1950年山形県高畠町生まれ。89年に弟と地元で高級加工食品メーカー、セゾンファクトリーを設立。2008年社長に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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