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「善い」メーカーに見る成功の法則

日本はモノ作りでまだまだ勝てる

2015年2月12日(木)

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 「へぇ、こんな会社がランクインしたのか。なんでなんだろう」

 日経ビジネス2015年2月9日号の特集「善い会社 2015年版 いま必要とされる100社ランキング」の取材に向けた会議でのこと。編集部で独自に作成したランキングのリストを前に、特集チームのメンバーで話し合いながら取材先を決めていた。この時、筆者の興味を引いたのが、19位のナカニシと86位の日精ASB機械。前者は歯科医が歯を削る時に使うドリルのメーカーで、後者はペット容器を製造する装置のメーカーだ。

 特徴は、製造業のイメージを覆す収益力だ。ナカニシの営業利益率は30.1%(2014年12月期)、日精ASBのそれは17.6%(2014年9月期)と非常に高い。製造業で利益率が高い企業と聞いてすぐに思い浮かぶのが、工場を持たずにモノ作りを外部に委託するファブレスメーカーだろう。しかし、ナカニシも日精ASBも完成品工場を日本国内に保有している。両社の顧客の大半が、海外企業であるにもかかわらず、だ。

 さっそく両社に取材を申し込むことにした。

栃木県鹿沼市にあるナカニシの工場。工場は大きく機械加工工程の棟と組立工程の棟に分かれている。写真は組立工程の様子(写真=的野 弘路)

歯科用ドリルで世界首位

 取材して、両社にはいくつかの共通点があることが分かった。1つ目は、既にお気付きの方もいるのではないだろうか。価格競争に陥りにくいニッチ市場を狙っている点だ。

 ナカニシは歯科治療用ドリルで世界トップシェアを握る。独自の製品開発力と製造加工技術で、100年以上の歴史を持つドイツの老舗、カボが守り続けてきたトップの座を4年前に奪取した。日精ASBはピクルスやジャムなど、飲料用を除くペット容器の製造装置で世界トップシェア。飲料用を含めても世界で2割のシェアを持つ。どちらの製品も自動車やテレビなどに比べて市場規模は圧倒的に小さいが、競合企業が少なく利益を出しやすい点に特徴がある。

 とはいえ、ただニッチを狙えば誰でも勝てるという単純な話でもない。両社が世界一になることができた背景には、もう1つの共通点が深く関わっている。それが「日本ならではの強み」を生かしている点だ。

 ナカニシの武器は、何と言っても製品を作る時の高い加工精度にある。

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「「善い」メーカーに見る成功の法則」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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