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“放置トレーニング”のススメ

北島康介の欲張りな「聞く力」に学ぼう

2015年2月13日(金)

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 ロンドン五輪の後、「チーム平井」には2人の“ベテラン”が加わりました。1人は、北島康介。チーム平井の初代メンバーとして五輪で4つの金メダルを獲得、その後、米国を拠点としてきましたが、ロンドン五輪後に日本に戻り、練習に参加しています。そして昨年末からはもう1人、ロンドン五輪200mバタフライ・銅メダリストの星奈津美が加わりました。

「金メダルが4個、銅メダルが数個…(萩野公介もロンドン五輪で銅メダルを獲得しています)。すごいメダリストたちがこんなにわんさかいるなんて。どれだけ贅沢な練習環境なんですか!」と、この状況に改めて感動した東洋大学水泳部のマネジャーが興奮気味に話していましたが、まさにこれは誰が見ても贅沢な環境です。

恵まれた環境を生かす貪欲さを

 学ぼうと思えば、実にいろいろなことが学べるはずの環境ですが、どれほど「本気」で学ぼうとしているかは、選手によって差があるように感じています。機会をいくら作っても、選手本人が自らを成長させる格好の機会だと自覚しなければ、せっかくのチャンスを逃してしまう。チャンスは平等ではありません。数少ないチャンスを「自分のモノにしてやろう」という貪欲さこそが、伸びる選手の要素だと最近つくづく思います。

 私は「チーム平井に入って練習したい」という依頼を受けた時、その選手が参加することで、チーム全体に何らかのプラスがもたらされるかどうかを基準に判断しています。たとえ金メダリストからの依頼であっても、「私(コーチ)を独占しようとする」「チームの和が乱れる」といったマイナス面が多いと判断すれば、引き受けません。新メンバーの加入は、すなわちチーム全体の士気が上げ、互いに学びの機会が生まれることがベスト。水泳は個人種目ですが、個人の能力を伸ばす土台として、チーム力が非常に重要だと考えています。

 北島や星のような実績のある選手は、格好の“学習対象”です。後輩たちにはぜひこの機会をフルに活用してほしい。そして、こうしたチャンスを逃さず“自ら学ぶ力”を身につけられるかどうかが、今後、結果を出せる選手になれるか否かの分かれ道にもなると思います。

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「“放置トレーニング”のススメ」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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