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中国人が爆買いの日本のお菓子、中国版よりおいしいの?

人気商品を中国人がブラインドテスト!

2015年3月2日(月)

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 あちこちで目にされた方も多いと思う。春節(旧正月)期間中の中国人の「爆買い」は、やっぱりすごかった。私も銀座や新宿を通るたびに観光客に出くわし、その猛烈な買い物ぶりに目を見張った。

 テレビを見ていたら、東京みやげの定番「東京ばな奈」を何箱も抱えた女性がレポーターに「これ、有名なんでしょ? 日本のお菓子はすごくおいしいものね。親戚の分も合わせてたくさん買っちゃったわ!」と、口から泡を飛ばして話していた。私自身も先日、上海の友人から「『白い恋人』の24枚入り2箱と、『ロイズの生チョコ』1箱、それに『マルちゃん正麺』醤油味の5個入りパックを買ってきてもらえないでしょうか」と頼まれてしまい、にわか運び屋をやった。

 確かに、日本のお菓子はおいしい。値段も安い。なのにパッケージがすごく洗練されている。中国人が「大量に買って帰って配りたい。友だちに自慢したい」という気持ちはよく理解できる。

ほとんど同じ外装で売られている、日本のお菓子とその中国版。なのに、日本のお土産として中国に持っていくと大喜びされる

 中国人の友人が「改まった菓子折じゃなくてもいい。コンビニやスーパーで売っているものでも日本のものは十分おいしいよ」といってくれたので、私はその言葉を真に受けて、最近、大学生など若者へのお土産はコンビニの「ブラックサンダー」「チョコボール」「チロルチョコ」など、こまごまとしたものを数種類セロハンの袋に詰め合わせてあげるようになった。そうしたら、値段はもうしわけないくらい安いのに、みんな喜んでくれる。けっこううれしい。

 お菓子だけではない。中国人の日本製品への信頼とあこがれは、「神話」といえるほど強固なものがある。「日本製は安心、安全、高品質。その上、安い」と誰もが判で押したようにいう。都内在住の中国人も、親戚に頼まれてシャンプーや歯磨き粉、調味料、紙オムツにストッキングまで買っていくと話していたが、来日した観光客も「マツモトキヨシ」や「ドン・キホーテ」に殺到して、日用品をわんさか買っていく。

 なぜかといえば日本製品の中でも、とくに日用品の品質の高さは、中国国内で販売されている商品に比べたらまさしく「雲泥の差」だからだ。そのことについては、以前にこちら(「中国の『反日カード』を、日本の『日常』で無効化しよう」)の記事で詳しく紹介した。中国は経済発展の結果、高額な商品は街で山ほど見かける。なのに、日常生活で必要なジャンルの商品では、価格や品質が“日本並み”のものはなかなかないのだ。

ほんとに日本で買うものと違うのか?

 だが、よく考えてみるとどうもおかしい。

 このところ中国のスーパーやコンビニでも、最近では日本で売っているものと同じ商品がかなり買えるようになった。現地のスーパーに行って「げっ? こっちでも売っていたのか。あんなものをお土産で渡してしまって恥ずかしい」と後悔することもしばしば。

 だから、現地の消費動向や成熟度を探る意味も兼ねて、中国のスーパーの売り場チェックは欠かせない。日系企業が中国系(あるいは台湾系)企業と合弁で現地生産している商品、日本から輸入で入ってきているものがどんどん増えている。ショッピングサイトも充実してきて、値段は張るものの、日本で売っているものとほぼ同じ商品がラインナップされている。お菓子などは特にそうだ。

 それなのに、中国人はわざわざ日本に来て買って帰る。

 「中国国内で販売されているものは本物かどうか信用できない。日本で売っているものなら、中国製でも安心だから」という“定説”を誰もが口にするのだが、スーパーで売っているような安いお菓子の場合、日本製と中国製の味の違いまでわかるのだろうか? と私は疑問に思った。パッケージが違い、「日本語が書いてあるから日本のお菓子、そのほうがきっとおいしい」、という先入観があるだけで、本当は味の違いまではわからないのではないか?

 そんなよもやま話を担当編集者Y氏としていたとき、Y氏が突如ひらめき、「中島さん、日本のお菓子を中国に持っていって、中国で売っているお菓子と一緒に食べ比べるブラインドテストをしてみてくださいよ!」と言い出した。なるほど、それは面白い。

コメント34件コメント/レビュー

韓国ロッテの話なんですが、「L社アーモンドチョコレートの場合、日本ではカカオの実から摘出した“ココアバター”を使用しているが、韓国では“ココアバター”の1/4の価格である“植物性油脂”を使用したものと聞いた」と明らかにした。製作陣は「該当業者に問い合わせた結果、韓国人の口には安い植物性油脂が合うためだ」と報道されて、韓国ネチズンが怒りまくっていたのを思い出しました。日本はカカオバターを使っていないとそもそもチョコレートと表示してはいけないそうなので。中国も韓国も使っていなくてもチョコレート表示OKなのかも。(2015/03/10)

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「中国人が爆買いの日本のお菓子、中国版よりおいしいの?」の著者

中島 恵

中島 恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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韓国ロッテの話なんですが、「L社アーモンドチョコレートの場合、日本ではカカオの実から摘出した“ココアバター”を使用しているが、韓国では“ココアバター”の1/4の価格である“植物性油脂”を使用したものと聞いた」と明らかにした。製作陣は「該当業者に問い合わせた結果、韓国人の口には安い植物性油脂が合うためだ」と報道されて、韓国ネチズンが怒りまくっていたのを思い出しました。日本はカカオバターを使っていないとそもそもチョコレートと表示してはいけないそうなので。中国も韓国も使っていなくてもチョコレート表示OKなのかも。(2015/03/10)

中国人は良いものは良いと素直に判断する。ある意味では謙虚だ。その謙虚さの裏には、「4000年の歴史」という自信があるのではないか。中国人が日本人化することはありえない。多少日本人的色彩が加わったとしても、その時には日本人が中国化しているだろう。中国の懐はそれほどに深く大きい。その恐ろしさを肝に銘じておくべきではないだろうか。(2015/03/09)

上海住在5年になる、主婦です。気になっていることをタイムリーに実験された面白い記事でした。ありがとうございます。先入観、感性の違い、国籍文化を超えて実際に異国を訪れて磨かれる感性、いろんな要素が評判を作りますね。私は、日常の生活で体験しています。コンビニにのおにぎりのパッケージ (中国のものは、手順を踏んでも綺麗にのりがおにぎりにかぶさらない)、サランラップ (日本製でもサランラップ同士では必要以上によくくっつくのに、容器にくっつきづらい)、アルミホイル (これも日本製でも光沢が均一でなく、白っぽくなったりしている部分が多様にある)など、質の悪いものが出回っています。日本のメーカーが中国に質の悪いものだけ選んで輸出しているのか、中国側での税関通過、輸送、在庫管理、の際に品質保全の注意を払っていないのか、いかがなものでしょう?メーカーの方からのご意見もうかがえたらありがたいです。(2015/03/09)

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