• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

原油価格はまだ底を打っていない

経験則「極端な予想出現=相場の転換点」

2015年3月10日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「極端な予想が複数の市場関係者から示されるようになれば、相場の転換点は近い」というのが、30年ほど金融市場を見続けてきた筆者の経験則である。

 この経験則について、米国の原油先物が2008年7月に一時1バレル=147.27ドルまで高騰した事例や、11年10月31日にドル/円が一時75.32円をつけ、同年12月30日にユーロ/円が一時99.47円をつけた事例にまつわる経験を述べた文章が、2012年9月に出した拙著『為替の誤解』の中にある。

あの時の極論は円安へのシグナルだった?

『1ドル=50円』の見方は円安へのシグナル
 一方、「これからもどんどん円高になる」「近い将来に1ドル=50円になる」といった見方も世の中に出てきているようだ。(中略)

 むしろ注目すべきは、こういった“極論”が聞かれるようになると、市場はそろそろ転換点に近づいていることが少なくないということだ。筆者は1988年から現場で、あるいはそのすぐ近くでマーケットを見続けているが、そうした場面に何度となく出くわしてきた。経験則に従えば、一人ではなく複数の市場関係者が足元のレベルからかけ離れた大胆な予想を口にするようになったときが、相場のターニングポイントになりやすい。

 例えば2007年から米国の原油WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)先物が上昇を続け、08年2月に1バレル=100ドルを超えたあたりから、「このまま200ドルに到達する」といった説が流布し始めた。

 だが、08年7月11日につけた147.27ドルがピークになり、そこから40ドルを大きく下回るところまで、WTI先物は坂を転げ落ちるように急落していった。「原油バブル」が崩壊したのである。

 あるいは12年初頭、1ユーロ=100円を割ったときに、「95円前後まで下落する」という多数説をはるかに超えて、一部の市場関係者から「90円を割る」「80円になる」といった予想が出てきた。筆者はそれを見て、ユーロの底値がそろそろ近いと直感した。実際、ユーロ相場はその後いったんは大きく反発したのである。

コメント2

「上野泰也のエコノミック・ソナー」のバックナンバー

一覧

「原油価格はまだ底を打っていない」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

社長に就任してずっと言っているのが ファンダメンタルズの強化。

安形 哲夫 ジェイテクト社長