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被災して見えた自衛隊がすべきこと

航空自衛隊・松島基地、指揮官の見た3.11(2)

2015年3月12日(木)

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震災後、数日経ってから松島基地に降りる輸送機「C-1」[提供:自衛隊]

 東日本大震災から、4年。次の大地震に備えようという私たちの緊張感も残念ながら薄れているいま、改めてあの震災を肌身に経験した人と対話をしてみたい――。そんな“防災の鬼”渡辺実氏が今回訪れたのは、防衛省。当時、航空自衛隊松島基地で指揮官を務めていた時藤和夫空将補だ。その対談の後編をお届けする。

 前回に引き続き、東日本大震災の当時、宮城県の航空自衛隊・松島基地で施設担当の指揮官を務めた時藤和夫空将補に話を聞く“防災の鬼”渡辺実氏。M9というかつてない巨大地震と、それに伴う津波の襲来が、訓練を重ねてきた基地の機能をも大幅に奪ってしまったことは前回聞いた。

 渡辺氏は、そうした基地の機能がある程度、戻ってきたのはいつ頃でしたか、と問いかけた。時藤氏はともかくも救援部隊の受け入れといった航空基地としての役割を果たすため、滑走路の復旧を進めたと話す。

 「滑走路に関しては数日後に、輸送機「C-1」が降りられるような状況までには回復しました。けれども、それから先、電気や水道が復旧するまでには、かなりの時間を要しましたね。

 電気については、発動発電機を持っていましたが、水没してしまうと使えないものもあって電力供給をすべてに行き届かせることができなかった。そんな時、何から優先して電気を使うのか。実は、下水からなんですね」

 ああ、そうですよね、と渡辺氏も大きくうなずいた。「下水道を機能させるには、多くのポンプを動かさなければならない。それには電気が必要ですね」

 そうなんです、と言って、時藤氏は当時の電力復旧の優先順位を教えてくれた。

 「意外なようですが、情報を収集するためテレビの優先順位は非常に高かったですね。それから炊き出しや隊員の食事を作るため、食堂や部隊を指揮するオペレーションの部分。その後、各居室へと次第に電力を供給していくことになりました。

 ただ、それでもやはり寒さの問題は残りました。基地の建物内でも氷点下2度、明け方にはもっと下がっていたかもしれません。そうすると、部屋の中はもう冷凍庫みたいなんですね。その状態で、さらには余震で常に大地が揺れている。これが、精神的にはかなりきつかった点でした」

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「被災して見えた自衛隊がすべきこと」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

水原 央

水原 央(みずはら・よう)

ライター/劇作家

東京大学理学部数学科卒業後、ライター、劇作家、ラジオ・パーソナリティとして活動する変わり種。現在は科学の知識を活かして地震や防災の問題をわかりやすく伝える記事を志し、奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長