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でかいモノに商機あり!? 軽薄短小では生き残れない

方針転換の岐路に立たされている日本企業

2015年3月11日(水)

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 高度経済成長期以降、日本メーカー躍進の礎となってきたのは軽薄短小化技術だった。電機メーカーは「軽薄短小」をスローガンに商品開発に取り組んできた。1955年にソニーが開発したトランジスタラジオを筆頭に「軽い、薄い、短い、小さい」は日本製品の代名詞となり、強い競争力となった。だが、ここにきて変化が起き始めていると記者は感じている。

 そう感じる要因の1つは、主戦場となる新興国のニーズの変化だ。国内市場が縮小するなか、中国をはじめとした拡大を続ける新興国の市場を取っていくことが、日本企業にとって重要なのは今さら言うまでもないことだろう。今、市場のメーンになりつつある新興国を中心に、「大きい、重い、そして高額」という、これまでの国内のニーズとは正反対の商品に人気が集まっている。

 また、モノ以外でも、その兆しが見られ始めている。日本人向けに提供する旅行などのサービス、いわば「コト」でも、スケールの大きな商品にニーズが生まれている。

春節の爆買いで、中国人が東京で買うモノは?

 2月18~24日の中国の春節を祝う大型連休に訪れた中国人観光客。彼らの消費行動は大量に商品を購入する「爆買い」と言われている。消費意欲が旺盛な中国人観光客も大きく高額な“重厚長大”商品を求めていた。

中国人観光客でごった返す東京・秋葉原のラオックス本店。ピークは午前中で1日最高120台のバスが訪れた日も

 東京・秋葉原にあるラオックス本店。朝10時の開店早々から300人以上の外国人観光客が押し寄せていた。お目当ては日本製の家電。なかでも人気を集めているのが炊飯器だ。小島隆徳副店長は「1台しか買わない方はまれ。3台買うことが一般的」という。日本人の感覚で炊飯器といえば、一家に一台。一度にいくつも買い求めることは考えにくい。さらに驚くことに、誰もが判を押したように、一升炊きの“大きな”炊飯器を購入していく。

 中国人観光客は自分用のほか、両親や親戚へのお土産として買い求めていた。「炊飯器がダントツの人気。まだ集計は終わっていないが、2月の売り上げは前年比2倍以上となった」(ラオックス)。

 中国人には、高額でかつ大容量の炊飯器ほど人気がある。「6万円以上が売れ筋。最上位機種を指して『もっと高い商品が欲しい』と言われることもしばしば」(小島副店長)だという。

 国内における炊飯器の平均価格は1万6090円(経済産業省生産動態統計)。平均価格の4倍以上だが、日本の消費者のようにポイント付与もしない。限られた滞在時間で買い物を済ませなければならないので時間だけを気にする。「価格交渉をするお客様はまずいない」(小島副店長)。観光バスが到着するとレジを増やし、すぐに決済できるように準備しておく。観光客は1分1秒を争って炊飯器を買っていくのだ。

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「でかいモノに商機あり!? 軽薄短小では生き残れない」の著者

西 雄大

西 雄大(にし・たけひろ)

日経ビジネス記者

2002年同志社大学経済学部卒業。同年、日経BP社に入社。日経情報ストラテジー、日本経済新聞社出向、日経コンピュータ編集部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部記者。電機、ネットなどを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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