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自らもマグロになった近大

大学志願者数、2年連続全国1位への苦闘

2015年3月20日(金)

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 2015年度の大学一般入試の志願者数で、近畿大学が2年連続で全国1位になった。世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロの展開に加え、産学連携や大学施設の充実など新たな取り組みを矢継ぎ早に進め、学生を引き付けることに成功した。

 だが大学業界の中で、近大は追う立場から次第に追われる立場に変わってきた。「次の一手」として期待する内容のハードルも上がっており、期待に応え続けないといけない、難しい立場に置かれている。

主な私立大の一般入試志願者数(人)
(出所:大学通信)

 近大の志願者数は11万3704人と、2014年度から7814人(7%)増加。2位の明治大学との差は378人から8002人に広がり、頭一つ出た格好だ。志願者数で他の大学を圧倒したのは、この1年も矢継ぎ早に新たな戦略を打ち出し、全国で知名度を高めたことが大きい。

設備充実に力を注ぐ

 目を引くのは大学設備の充実だ。まず2014年7月。本部の東大阪キャンパスを2020年にかけて全面的に刷新する計画を発表した。2016年4月に開設予定の国際学部棟の建設や、24時間利用できる自習室などが入った施設の設置など、合計で400億円を投じる。

 10月に開いた卒業生同士の交流会「KINDAIサミット」では、医学部病院の移転集約に伴ってホテルを誘致する構想を打ち出した。昨年末には東京駅近くの東京センターで、学生向けにシャワー施設の優待割引を導入。東京センターの開室時間も延長し、就職活動で東京を訪れた近大生が利用しやすい環境を整えた。

 水産物の展開では、クロマグロ養殖で豊田通商との提携を強化。養殖したクロマグロ「近大マグロ」の中骨からだしを取った即席カップ麺をエースコックと共同開発し、販売した。

 マグロに続く水産資源として、ウナギの養殖に向けた研究も進めていることや、木くずや茶かすなどの植物性廃棄物を再利用して開発したバイオコークスなど、新しい固形燃料の研究を進めていることも明らかにしている。

 2015年度の志願者数を地域別にみると、近畿以外からの志願者が2013年度から3年連続で増加。全体に占める比率も27%に上がった。女子の志願者数も初めて3万人を超え、4年で1.5倍近くに増えた。女子学生の人気が高まったのは、女子トイレの数を増やしパウダールームを設置するなど施設の環境整備を進めていることも大きい。

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「自らもマグロになった近大」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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