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MBAは役に立ちませんでした! 誌上対決「現場力」対「経営理論」

特別対談 遠藤功ローランド・ベルガー会長(上)

2015年4月17日(金)

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左:入山章栄教授、右:遠藤功・ローランドベルガー日本法人会長(写真=陶山勉、以下同)

 米国で経営学を教えていた入山章栄・早稲田大学ビジネススクール准教授による本連載、今回はゲスト・遠藤功ローランド・ベルガー会長との対談を2回にわたりお届けする。2人は早稲田大学ビジネススクールのゼミで学生を集める1位、2位の人気教授。実践の遠藤氏、理論の入山氏と一見、水と油に思えるが、実はすっかり意気投合しているのだという。全く逆に見える2人による、リアルな「現場論」とは?。

(構成:片瀬京子)

入山:遠藤先生は現場の人、入山は理論の人、そう思われる方もいるかと思います。実際、2人とも早稲田大学ビジネススクール(WBS)で教えていますが、遠藤先生のゼミでは、絶対に学生を現場へ送り込んでインタビューさせますし、逆にうちのゼミは経営理論を重視して、データを使って統計分析させます。

遠藤:2年連続で、互いのゼミの学生の修士論文の副査になりましたね。

入山:そこで気づいたのですが、どの学生を高く評価するかの基準が、遠藤先生と私とでは全く同じなんです。第一に、ファクトを徹底的に重視し、苦労しても現実の一次データをかき集めてくること。第二に、必ず現実のビジネスに示唆がある分析をすること、です。

 あと、評価する人のタイプも似ているんですよ。たとえば少し前に2人で会った酒造メーカーの女性は良かったですよね。どうして酒造メーカーに入ったのと聞いたら、「お酒が大好きだから」と(笑)。パッションがあって、自分の問題意識とビジョンが明確でした。

「体系的な知識を学びたい」学生はダメ!

遠藤:逆にダメなのは「WBSで体系的な知識を学びたい」という学生です。我々は経営学者を育てるつもりはありません。ビジネススクールなので、経営の実践に役立つことを学んでほしい。知識偏重ではなく、ひとつでもいいので、自分で動いて、汗をかいて拾った1次情報から何を読み解くのか。そのときに脳みそが回り出す人間を育てたいのです。

入山:苦労してファクトをとるというのは重要なことです。いま、世界の経営学の9割は統計分析を使うのですが、残りの1割は定性の事例研究であり、実はこちらに影響力のある研究が多いのです。海外の経営学の事例研究のレベルはここ10年ですごく上がっていて、1本の論文を書くのに、数十社あるいは100人以上に、とても精緻なインタビューをしないといけません。やろうと思ったらものすごく大変です。

遠藤:ただ、私も三菱電機勤務の若かりし頃、大きな勘違いをしていました。企業派遣でアメリカのビジネススクールへ行ったとき、私はそれなりに経営を「体系的」に学んだ気がして、会社へ戻ったらそれを使いたくて仕方がないのです。

 しかし、会社は「ビジネススクールで学んだものなんて役に立たない」と、まったく反応しません。青二才の私は、私の方が正しい、私の言うことを聞けよと思いましが、まったく聞いてくれないんですね。

入山:悪循環ですね…。

遠藤:そこで勘違いして、この会社にいてもしょうがないからコンサルでもやろうと、外資系のコンサル会社へ移りました。そこで、2度目の勘違いをします。アメリカから入ってくる横文字を最新の経営コンセプトだとアピールして、自分でもどこかおかしいなと思いながらも、日本の企業の人たちに「あなたたちは時代遅れだ」と迫るのです。

コメント8件コメント/レビュー

>遠藤:トヨタが考えるダイバーシティはもっと開かれたものです。単純に女性や外国人を何%という形だけ整えるダイバーシティとは違います。

本当にそうでしょうか?
オキシコドンを密輸しようとしたハンプ容疑者の退職後、そのポストの後任はいません。
これはトヨタが能力重視ではなく「外国人で女性」を、役員に起用した結果ではないですか?

また私はトヨタと300億円程の仕事をチームでした事がありますが、その際に一担当者として名刺交換した際、トヨタ男性担当者から「女が担当者か?この会社は本当にやる気があるのか?」と強い声で非難を頂きました。

私はトヨタ社が、ダイバーシティされているとは思いません。(2015/08/12 07:40)

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「MBAは役に立ちませんでした! 誌上対決「現場力」対「経営理論」」の著者

入山 章栄

入山 章栄(いりやま・あきえ)

早稲田大学ビジネススクール准教授

1996年慶応義塾大学経済学部卒業。98年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。2008年、米ピッツバーグ大学経営大学院より博士号(Ph.D.)を取得、米ニューヨーク州立大学ビジネススクール助教授を経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>遠藤:トヨタが考えるダイバーシティはもっと開かれたものです。単純に女性や外国人を何%という形だけ整えるダイバーシティとは違います。

本当にそうでしょうか?
オキシコドンを密輸しようとしたハンプ容疑者の退職後、そのポストの後任はいません。
これはトヨタが能力重視ではなく「外国人で女性」を、役員に起用した結果ではないですか?

また私はトヨタと300億円程の仕事をチームでした事がありますが、その際に一担当者として名刺交換した際、トヨタ男性担当者から「女が担当者か?この会社は本当にやる気があるのか?」と強い声で非難を頂きました。

私はトヨタ社が、ダイバーシティされているとは思いません。(2015/08/12 07:40)

この記事の本質はトヨタ礼讃にあるのではなく、共有意識を持つ社員を大切にしよう、共通価値を持った人間が集まると芯の強い経営が出来るよということを訴えている部分にあるのかなと思いました。社員に共通の価値感や認識を持たせる手法をより詳しく知りたいものです。(2015/04/22)

トヨタには『撤退』や『やめる』という言葉はない。と書かれていますが、F1で結果を出せず、最後には富士スピードウェイでのダメダメ開催で大顰蹙をかい、逃げるように「撤退」した実績があります。お忘れになったのでしょうか。それとも関連会社のしたことでトヨタではないということなのでしょうか。(2015/04/20)

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