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「賢いコンピュータ」が繰り出した、まさかの反則技

人工知能ブーム再燃の真実(その8)

2015年4月16日(木)

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 SF作家アイザック・アシモフのロボット工学三原則に私が初めて触れたのは、1973年頃に読んだ『鋼鉄都市』(原題:The Caves of Steel)でした。感情をむき出しにするニューヨーク市警刑事と、人間そっくりのロボット刑事が「2人」がペアとなって互いの長所を生かして、何十年ぶりに起きた、論理的に考えて不可能と思われる殺人事件を解決していきます。

 昨今流行りの「人工知能脅威論」が気になる方や、人間の仕事が機械に奪われて失業者が溢れるのではないかと心配される方は、この『鋼鉄都市』やその続編の『はだかの太陽』(原題:The Naked Sun、「剥き出しの太陽」の方が原意に近いと思います) を読んでみることをお勧めします。後者の『はだかの太陽』では、理想郷を目指して地球人が進出した惑星ソラリアで、わずかな人口の人類が広大な土地に離れて暮らしており、立体視覚通信システム(今でいう仮想現実VRシステム) で必要な時だけ瞬時にコミュニケーションしています。そして、1人ひとりが2万体ものロボットにかしずかれ、豊かな暮らしを享受するという1つの極端な未来イメージがその副作用とともに描かれています。

アシモフの「ロボット工学三原則」

 アシモフが一連のロボットSF小説シリーズを30年にわたって執筆する中で一貫して前提とされてきたロボット工学三原則は、次の3カ条からなります。

  • 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  • 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  • 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

 ―2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版 、『われはロボット』より。

 初期の比較的単純なロボットの場合、次のような行動が見られたことが描かれました。第一条に従って倒れた人間を救いに近づこうとしたら、有害ガスに阻まれ、第三条が作動して元の場所に戻る。そこで自己への危険が去ったので、再び人間を救いに近づこうとするが再び有害ガスに阻まれて…というのを延々と繰り返した、というものです。

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「「賢いコンピュータ」が繰り出した、まさかの反則技」の著者

野村 直之

野村 直之(のむら・なおゆき)

メタデータ株式会社社長

NEC、MIT人工知能研究所、ジャストシステム等を経てメタデータを創業。ビッグデータ分析、ソーシャル活用、機微情報の匿名化ソリューションなどを提供中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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