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投資指標乱立に見る2万円相場の死角

「足踏み」に焦らず、複数指標に目配りを

2015年4月17日(金)

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日経平均株価は2万円の節目をはさんで足踏みが続く(写真:ロイター/アフロ)

 株式相場のこう着感が強まってきた。アベノミクスを受けた景気回復に円安、原油安の追い風が相まってニッポン株式会社の企業業績は今期(2016年3月期)も2ケタ増益が確実な情勢だ。ただ株価は既に、こうした好材料を織り込んだとの指摘もある。市場では株高を追認するかのように、新たな投資指標を探そうとする動きが目立ち始めた。

 3月期企業の決算発表が4月下旬から本格化する。トヨタ自動車が営業最高益を更新する見通しなど、「ニッポン株式会社」は今期も2ケタ増益が視野に入るが、日経平均株価は2万円の節目をはさんで足踏みが続く。勝ち組企業はどこで、株価に上値の余地はあるのか――。投資家の間では、新たな投資尺度を探る姿が目立ち始めている。

「PEGレシオが低ければ、買う余地がある」

 「利益の伸びしろを株価に反映できないか」。内外の証券会社は、こんな声と共に、ある指標についての問い合わせを頻繁に受けるようになった。PEG(ペグ)レシオ。利益が将来一定の割合で伸びた場合、現在の株価は収益に対して何倍まで買われているかを示す指標だ。

 似た指標にはPER(株価収益率)があるが、利益の「水準」に注目するPERに対し、PEGレシオは利益の「伸びしろ」に注目するのが特徴だ。1倍を超えると株価は割高、下回ると割安と判断する根拠の一つになる。リーマンショック後の構造改革などが成果を上げ、日本企業の業績はほぼ巡航速度に入りつつある。このため今期の増益率を中期的な成長率とみなす投資家が増えている。

 「割高に見える株でもPEGレシオが業界平均より低ければ買う余地がある」。PEGレシオに注目したSBI証券グループの投資信託「ジェイリバイブ」の担当者はこう語る。このファンドは2006年7月にスタートし、リーマンショック後に低迷したが、アベノミクス相場に乗って息を吹き返してきた。純資産額は55億円と比較的小規模ながら、2013年は75%、2014年は26%の年間収益率を挙げた。回転寿司チェーンのくらコーポレーション、ブランド買取大手コメ兵など、ユニークな企業を組み入れている。いずれもPEGレシオで見ると、ライバル企業や同一業種内で比較的割安感があるという。

 PERで見ると株式相場には割高感がある。ゴールドマン・サックス証券の推計によると、2016年3月期の上場企業の連結経常利益は前期推定より19%増加する見込み。アベノミクス相場に乗って2012年末に1万300円台だった日経平均は今年4月、取引時間中に2万円を一時回復。既にPERだけ見ると18倍前後と、米S&P500株価指数(20倍前後)などと比べても決して割安とは言えなくなってきている。

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「投資指標乱立に見る2万円相場の死角」の著者

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長