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結局、AIに負ける心配がない職業とは?

人工知能ブーム再燃の真実(その9)

2015年4月30日(木)

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 これまで一貫して、人と機械が各々得意な能力を組み合わせて豊かな生産、生活が実現するという楽観論を展開してまいりました。膨大なデータに基づくランキング、判断や、超高速に力ずくですべての可能性を計算できる能力では、機械はほぼヒトを凌駕してしまうことでしょう。しかし、前回記事で触れたフレーム問題や、将棋で王手をかけられたら回避すべしといった基本原理の理解不足の類により、人がまだまだ優位な点が向こう数十年は残ると思います。

 将来、量子コンピュータなどの仕組み(アーキテクチャ)が飛躍的に進化するまでは、人間が未知の事態等に世界知識・教養を駆使して対応し、「適当に」計算を打ち切って妥当な判断を下す能力によって、高速に大量のデータ、パターンと照合するという力技では解決でき難い問題を解く役割が続く、ということであります。

 最適化の計算や、チェスや将棋の如き知的、論理的判断、シミュレーションのような課題ですら人間の優位性があるのなら、ましてや、倫理観に由来する価値判断や感覚、感性、感情、美意識を必要とする世界では、ここ当面、人間の圧倒的優位が続くでしょう。ただし、人間が生み出した「作品」のコピーと微修正、カスタマイズで済むケースでは、機械に分がある、という事態は早晩訪れるでしょう。その場合でも、クライアントが気に入らずに却下し、少しずつ新味を取り入れて再合成する、という時に人間による判断が機械を補助する方が効率は良くなりそうです。

 経済的指標、評価尺度で評価されたい向きには「人間が行った方がはるかに効率良く、何千倍も低コストで迅速にこなせる業務(やその断片)は、少なくとも数十年以上の未来まで存在し続ける」、と冷たい表現をした方が好まれるかもしれません。

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「結局、AIに負ける心配がない職業とは?」の著者

野村 直之

野村 直之(のむら・なおゆき)

メタデータ株式会社社長

NEC、MIT人工知能研究所、ジャストシステム等を経てメタデータを創業。ビッグデータ分析、ソーシャル活用、機微情報の匿名化ソリューションなどを提供中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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