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「gumiショック」で迎えたIPO市場の正念場

ベンチャー上場の活況続くか

  • 飯山 辰之介

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2015年5月11日(月)

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 「gumiショックを機に、主幹事証券会社が弱気になっている。上場時の想定株価をかなり保守的に見積もっているようだ。うちの会社を実態よりも低評価してるんじゃないか」。今年中の上場を目指すある新興IT企業の幹部はこう不満をぶちまける。

 「gumiショック」とは、昨年12月に東京証券取引所第1部に新規上場したスマートフォン向けゲーム会社のgumiが、上場直後に業績を大幅に下方修正し、株価が急落した「事件」を指す。上場時には2015年4月期に13億円の連結営業黒字(前期は1億200万円の赤字)を計上する計画を掲げていたが、上場から2カ月半後の今年3月に業績予想の修正を発表。黒字から一転4億円の赤字に転落することを明らかにした。「実態を偽って強気の業績を出したのではないか」との不信が広がり、発表翌日から同社株式は連日で制限値幅の下限(ストップ安水準)まで下落。足元の株価も上場時の初値の半値以下まで沈んでいる。

gumiショックの影響はIPO市場にジワリと出始めている。写真は会見するgumiの国光宏尚社長

弱気な公開価格

 gumi株の急落によって被害を被った投資家も多く、一時はIPO(新規株式公開)相場が総崩れになる恐れも指摘された。事態を重く見た東証は、日本証券業協会と日本公認会計士協会にIPOの取り組み強化を求める文書を通知し、証券会社や監査法人に新規上場企業の業績予想について、前提条件や予想の根拠を開示するよう求めた。

 足元のIPO相場は堅調に推移しているように見える。4月以降に新規上場した企業12社のうち9社で上場時の初値が公開価格を上回っており、直近に新規上場した企業の値動きを示すQUICK IPOインデックス(単純平均)も4月に入り上昇している。

 ただgumiショックの影響はじわりと広がっている。冒頭の企業幹部が明かすように、弱気になった証券会社が、これまでよりも慎重に企業の上場時の株価を見積もるようになっている。例えば4月28日に上場したニュースアプリ(応用ソフト)のグノシー。公開価格は1520円に設定された。しかし、「当初はもっと強気の価格での上場を目指していたが、gumiショックで投資家の間で不安が広がっていたために公開価格を保守的に見積もらざるを得なかったようだ」(市場関係者)と言う。上場時の初値は1520円と、かろうじて公募価格と同水準まで買われたが、強気の価格を設定していた場合、公開価格割れになった可能性もある。

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