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「“仮設”思想取り入れ、新スタジアムの建築を」

建築家・森俊子氏が語る未来都市TOKYOの姿(後編)

2015年5月25日(月)

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 21世紀は都市間競争の時代である。2020年とその先を見据えて、日本最大の都市である東京が、世界で最も魅力的な「グローバル都市TOKYO」に進化するにはどうすればいいのか。同コラムではそのための提言を続けてきた。

 初回「東京を世界一魅力的な都市に変えよう」では、「NexTOKYO Project」の根底に流れる思想を説明。第2回の「都市間競争の切り札は『フィットネス』」では、高齢化時代の健康・ウェルネスを実現し、グローバル化がもたらす多様性を包摂する未来の都市のあり方を提示。第3回の「世界で最もクリエイティブな都市TOKYOをつくる」では、高齢化時代の健康・ウェルネスを実現し、グローバル化がもたらす多様性を包摂する未来の都市のあり方を提示。第4回の「インフォメーションシティTOKYO」では、都市の情報武装を通じて、TOKYO全体の利便性と魅力を高める具体策を提示。第5回の「特区で都市活性化と産業育成の突破口を」では、これらの取り組みを実践するための「NeXTOKYO特区」を提言している。

 今回からは将来のTOKYOの姿はどうあるべきかを、幅広い業界のキーマンと語り、ヒントを探る。1回目は建築家の森俊子氏。米ニューヨークを活動の拠点とし、米ハーバード大学院の教授も務める森氏は、消えゆく日本のモダニズム建築に警鐘を鳴らし、ホテルオークラ東京の建て替えなどにも懸念を示す。森氏が描くNeXTOKYOの建築のあり方とは何か。聞き手はNeXTOKYOプロジェクト・コアメンバーの梅澤高明氏。

建築家の森俊子氏。クーパー・ユニオン大学で彫刻・絵画の美術を専攻した後に建築学科へ。同大学卒業後、エドワード・ララビー・バーンズ事務所でキャリアを積み、1981年に独立。ニューヨークに建築事務所「Toshiko Mori Architect」を設立。95年よりハーバード大学教授に就任し、2002年より建築学部長。アメリカ芸術院アカデミー賞など受賞多数。ダボス会議にも参加する。(撮影:古立 康三、他も同じ)

2020年の東京五輪に向けて再開発が進んでいますが、気になる点はありますか。

森氏(以下、森):新しくスタジアムを開発するにあたっては、もう少し「仮設」の発想があってもいいと思います。

 日本はもともとお祭りが得意な文化です。ですから建築物も「仮設」であることを前提に構想すれば、コストを抑えられますし、面白い挑戦ができそうですよね。

仮設ではありませんが、リノベーションの活用も重要ですよね。私が注目しているのは米エースホテルの試みです。シアトル発祥の新興ホテルグループで、ポートランドやニューヨーク、ロンドンなどの世界各地でリノベーションによるブティックホテルを展開しています。ユニークなのは、それぞれのホテルで、現地在住の若手クリエイターを起用し、斬新なデザインの空間に仕立てて、観光客が泊まりやすい価格設定で部屋を提供していることです。地域のクリエイターが交流する場としても機能して、街を活性化している。東京でも、渋谷の円山町の古いラブホテル街をデザインホテルとして再生させるといった試みができるのではないかと提案しています。

森氏(以下、森):エースホテルは、その地域によって形を変えているのがいいですね。

 あとは、街の再生において、緑の保全についてどこまで配慮されているか。東京は世界の都市に比べて、パークが少ない。広い空が見える緑に囲まれた公園が減らなければいいのですが。

確かに東京は緑がまばらですね。ニューヨークのマンハッタンは、住民が徒歩10分以内にたどり着けるように緑が配置されていると聞きます。都市の中に、どう「隙間」を残すかという論点は必要でしょう。

:日本の都市計画って、おせち料理のようにギュウギュウ詰めにするのが得意なんです(笑)。一方で、風通しをよくするのが苦手。もっと遊びのある都市づくりを目指すといいと感じます。

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「「“仮設”思想取り入れ、新スタジアムの建築を」」の著者

梅澤 高明

梅澤 高明(うめざわ・たかあき)

A.T. カーニー 日本法人会長

戦略・マーケティング・組織等のテーマで企業経営を支援。著書に「グローバルエリートの仕事作法」「最強のシナリオプランニング」。テレビ東京WBSコメンテーター。クールジャパン関連委員会の委員を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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