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やめませんか、就活生への「サイレントお祈り」

不快な思いは一生の不買につながる

  • 松浦 龍夫

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2015年5月12日(火)

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人気企業の会社説明会には相変わらず多くの就活生が参加している

 「まさか最終面接でサイレントお祈りとは!」

 これは昨年就職活動を経験し、現在社会人1年目のAくんに先日取材していたときに出た言葉だ。法政大学3年生の頃から取材を通じて知る彼はふだん穏やかな好青年。しかしこの話をしたときには珍しく顔をしかめたので驚いた。

 就活をする大学生は、企業が就活生に出す不採用通知メールを「お祈りメール」と呼ぶ。文末に「今後のご活躍をお祈りいたします」と書いてあることが多いためだ。サイレントお祈りとはさらにひとひねり加わって、「お祈りメールすらよこさず不採用」という意味になる。

 Aくんが「サイレントお祈り」をどの企業からくらったか聞いてまた驚いた。お客様サービスが売りのコンビニエンスストア大手の1社だったからだ。「就活中の大事な時期に連絡が来ていないかずっとメールが気になって集中できず、気分がモヤモヤしました。町でコンビニを見かけるといまだに思い出します」と就活から1年たった今もまだ怒りは収まらずといった様子だ。

 日本大学出身のBくんも就活で不快な経験をした1人。キャラクターCMで有名な外資系生命保険会社の2次面接でのこと。面接担当者はBくんが何を答えても「そうじゃないでしょ」と全否定。最後に逆質問をしてくれと言われたのでCSR(企業の社会的責任)活動について質問したところ、「CSR活動はどこの会社もやっているし大して重要じゃない」「そのことはホームページに載ってる」と誠意のない返答。面接はそれで終わった。結局不採用になったBくんは「CSR活動に関してはホームページに載っていなかった。相手は何がしたかったのでしょうか」と憤る。

 このように就活での企業の対応に「イラッ」とする就活生は多い。日本労働組合総連合会が2014年春に実施した調査でも「就活で不快な思いをした」学生は65%もいた。不快に感じた理由も「サイレントお祈り」と「採用担当者の態度」がワンツーフィニッシュという結果になっている。

 皆さんも自分が就職活動したときに同様の経験はないだろうか。私も学生時代にある信託銀行の選考で発言したところ、「はい、自慢ありがとうね」と行員に言われてイラッとした記憶がある。就活生が不快な思いをした体験はその場だけで済まない。「そのコンビニは絶対使いません」(Aくん)、「テレビCMを見るとチャンネルを変えます。もちろんその企業の保険なんて入りません」(Bくん)と不買にまでつながるケースもある。私もその信託銀行は一生使わないと決めている。狭量ながら。

コメント23件コメント/レビュー

サイレントお祈りもサイレント辞退も、私が就活していた四半世紀前から少なからずありましたよ。ただ違うのは、ネットから(学生本人の実力と無関係に)簡単にエントリーできるようになった、ということです。この結果、懸賞への応募と同レベルでの気軽なエントリーが激増し、企業側の処理能力を超えてしまったため、『当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます』という対応をせざるを得なくなったというでしょう。昔のような「指定校制度」を使えば、エントリー数の絞り込みもできるのですが、今の世の中、そんなことをすれば、(学生の内輪での悪評は昔からのことでどうでもよいのですが、)マスコミの袋叩きにあって、かえって面倒になりますからね。いずれにせよ、就活支援会社の繁昌は続きそうですね。(2015/05/12)

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サイレントお祈りもサイレント辞退も、私が就活していた四半世紀前から少なからずありましたよ。ただ違うのは、ネットから(学生本人の実力と無関係に)簡単にエントリーできるようになった、ということです。この結果、懸賞への応募と同レベルでの気軽なエントリーが激増し、企業側の処理能力を超えてしまったため、『当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます』という対応をせざるを得なくなったというでしょう。昔のような「指定校制度」を使えば、エントリー数の絞り込みもできるのですが、今の世の中、そんなことをすれば、(学生の内輪での悪評は昔からのことでどうでもよいのですが、)マスコミの袋叩きにあって、かえって面倒になりますからね。いずれにせよ、就活支援会社の繁昌は続きそうですね。(2015/05/12)

4、5年前に就活したものですが、気になるのはその他のコメント。「こんな事例は大昔からある」、「耐性がない」、だからやり続けて良い、というロジックにはならないと思うんですが。結局、優秀な学生は前評判を評価しますよ。大量に選考するやり方も学生の時間と労力を使い放題(学生だって生活の為にバイトしている人など、暇人ではないですよ)だし、こんなやり方日本だけですよ。(2015/05/12)

記事の本質的な所とは少しずれますが、『モノの仕入れか何かと勘違いしているのでは』というような意識が、下請けをいじめてもいいという発想の背景になってるのではないでしょうか。モノの仕入れだって、どれだけ人が動いていか。キャンセルのたびにどれだけ大変な思いをしているか。(2015/05/12)

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