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守るか、見守るか、そこが問題だ

「真面目な良い子」の限界を突破させるには

2015年5月14日(木)

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 4月に日本選手権が終わり、「チーム平井」からは、萩野公介、小堀勇氣、天井翼、星奈津美、内田美希が8月にロシア・カザンで行われる世界水泳選手権大会の代表権を掴みました。また、7月には韓国でユニバーシアード競技大会が開催され、山口観弘、松本紳吾、地田麻未、金指美紅、青木玲緒樹、宮本靖子、菊池優奈が日本代表として挑みます。

 2013年4月に東洋大学水泳部監督に就任し、新生チーム平井を始動してから2年、日本代表が10人以上というところまで、チームの力は伸びてきました。私の指導のベースには「個々の選手の実力をアップさせながら、チーム全体の力を引き上げる。それが個々の選手の更なる成長を促し、五輪の舞台で金メダルを獲得する選手を生み出すことにつながる」という考えがあります。

 日本選手権では、それぞれ舞台は違えど多くの選手が代表入りしたことで、掲げていた最低限度の目標は達成できました。が、満足はしていません。むしろ、改めてチームメンバー全員の実力を上げる難しさを痛感しました。

「マイナスからゼロへ」のループを抜け出す

 日本選手権を振り返ると、調子があまりよくない選手や、緊張して実力が発揮できない選手を“サポートする”ことに気を取られすぎてしまった感が否めません。極端に言えば、“マイナスをゼロに戻す”作業をし続けたイメージです。そうしたことに力を割かざるを得ない中で、さらに一段上を目指そうとしているレベルの選手に対しては、「指導者としてもう少し何かやれることがあったのではないか」という気持ちが残っています。

 我々は五輪をゴールに、4年間を1サイクルとして、緻密な計画を立てます。それは練習計画だけでなく、大学や先生方といった周囲の協力を得て授業の時間を調整していただくなど、練習や試合に集中できる環境を少しずつ整えることも重視してきました。あらゆる面において最高の状態で五輪に挑むためです。

 だからこそ五輪に向け、年々階段を上るイメージで前進すべきなのに、「マイナスからゼロに戻す」という作業を繰り返すようでは、「その先」に進むことなどできません。もし「代表になる」ことが目標なら、そこに照準を合わせ、調整の妙で代表入りすることで一定の評価は得られるでしょう。しかしもう一歩、いや世界の頂点を目指すのであれば、そこで足踏みをしている猶予はありません。

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「「世界で勝てる人」を育てる~平井伯昌の流儀」のバックナンバー

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「守るか、見守るか、そこが問題だ」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長