• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「失敗は成功のもと」は、実は統計的にも正しかった!

ジャック・マーの「サーチ行動」に学べ

2015年5月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

アリババ集団を創業したジャック・マー会長は、失敗続きだった半生で知られる(写真=Bloomberg/Getty Images)

 本連載は、一昨年まで米ビジネススクールで教鞭をとっていた筆者が、世界の経営学の知見を紹介していきます。

 さて、私たちはよく「失敗は成功のもと」という言葉を使います。失敗をすることが、その後の成功に繋がるという考え方です。

 逆に「失敗の原因になるのは、それ以前の成功体験である」ともよく言われます。筆者はこの4月から「日経ビジネス経営塾」の講師を務めているのですが、その第一回の経営者講師だったセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長が講演で強調されていたことも、「成功体験こそが次の失敗に繋がる」というお話でした。

 これらの諺や経験則は、「失敗体験→その後成功しやすくなる」「成功経験→その後失敗しやすくなる」と言っているわけで、ある意味矛盾しているように見えます。そもそも我々は誰もが成功したくて日々頑張っているわけで、それでもやはり失敗をするべきなのでしょうか。成功する組織や著名経営者は、失敗をしたから成功しているのでしょうか。

 実はこのような疑問に対して、いま世界の経営学の研究で少しずつ知見が得られてきています。今回は、世界の経営学で分かってきた組織の「成功体験」「失敗体験」の正否について紹介していきましょう。

「組織が学習する」ことは、もう分かっている

 「成功体験と失敗体験のどちらが望ましいか」についての研究は、世界の経営学では組織学習(Organizational Learning)という分野の範疇になります。同分野では「組織はどのように過去の経験・体験から学ぶか」について、これまで様々な研究が行われてきました。

 たとえば、統計分析などを使った実証研究で、組織学習について以下のようなことが分かっています。

  1. 一般に、組織は過去の経験から学習できる。実際、過去に同じような経験を繰り返すほど、その後の生産性・効率性・収益性などの組織パフォーマンスが向上することは、多くの統計分析を使った実証研究で確認されている。例えば、「同じチームのメンバーで手術を繰り返すほど、手術の時間は短くなる」「造船所でチームが同じ作業を繰り返すほど、生産性は向上する」などといった効果が確認されている。

コメント4

「MBAが知らない最先端の経営学」のバックナンバー

一覧

「「失敗は成功のもと」は、実は統計的にも正しかった!」の著者

入山 章栄

入山 章栄(いりやま・あきえ)

早稲田大学ビジネススクール准教授

1996年慶応義塾大学経済学部卒業。98年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。2008年、米ピッツバーグ大学経営大学院より博士号(Ph.D.)を取得、米ニューヨーク州立大学ビジネススクール助教授を経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員