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定額制音楽配信「AWA」の衝撃、舞台裏をトップが語る

エイベックス松浦社長、サイバーエージェント藤田社長インタビュー

2015年5月30日(土)

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AWAのような消費者に受け入れられそうな便利なサービスは、CD販売の落ち込みを加速させる可能性もあります。

松浦:決して、僕らはレコード屋さんをつぶしたいわけではない。ただ、激減しているという事実は事実としてある。ユーザーが便利なサービスに流れるというのは、世の中の流れじゃないですか。止められるものと止められないものがあり、サブスクリプションは後者だと思います。

 言葉を選びますけれど、私はそもそも音楽のファンであり、海外のサブスクリプションのユーザーでもあります。その意味では、ユーザーの立場にかなり近い。でも、じゃあ、ユーザー目線に立つことで、自分の会社や業界がつぶれちゃっていいのかというと、そんなわけない。そこのバランスをどうしても考えます。

 その時、自ら動かず、待ちの姿勢でいいのかと。先ほど話したように、市場規模は3分の1になったのに、レコード会社の数は大して変わっていない。ということに危機感を感じ、先へ進もうとしているのです。

なぜ、サイバーエージェントなのか

そのパートナーとして、今回、ネット企業大手のサイバーエージェントを選びました。なぜ、サイバーエージェントなのでしょうか。

松浦:そもそもの僕のビジネスの発端、ルーツは「会員ビジネス」なんですよ。何かと言うとレンタルレコードなんです。で、今回のサブスクリプションのサービスというのは、僕から見るとまさしくレンタルレコード。20歳の時に会社を作ってやってきたことのアナログの部分がほとんどAWAに集約されている。足りないものは、ITなんです。

 僕がやってきた会員ビジネスだとか、レンタルレコードのビジネスに一番足りないのは、いわゆるビッグデータに近いものをどうやって集約し、分析して、反映するか。20歳の頃、パソコンを使って管理をしてはいましたが、基本的にはアナログでお客さんの動向から推測して品ぞろえをやっていたんです。

 でも、今は、あらゆる情報を手のひらから集約し、ITによって活用できる時代。その部分を、アメーバという新しいブログメディアといったモノを作ってきたサイバーエージェントさんに協力してもらいたいと考えました。

どういうきっかけがあったのでしょうか。2人は、プライベートでも釣り仲間だと伺っていますが。

藤田:昨年、松浦さんが気合いを入れてこの事業をやろうとしていた時に、ちょうど、しょっちゅう釣りに行っていたんですよ。その時にサブスクリプションへの思いや悩みなど、いろいろと話を聞きました。

 レコード会社だけではなく、テレビ局や出版社なども含めたメディア業界全般がそうなのですが、技術者を中で抱え込む企業文化をなかなか作ることができないんですね。ですから、やるならネット企業と組む必要がある。エイベックスの立場で悩みを共有しているうちに、「ああ、これは足りないピースを我々が埋められるな」と思い、一緒にやりましょうと言いました。

 音楽にかかわる部分はエイベックスが担当で、UI(ユーザーインターフェース)や操作性など、プロダクトにかかわる部分はサイバーエージェントの担当。プロダクトの設計は、ある程度の主導権を持ってやらないとうまくいかないので、「やるんだったら、折半出資じゃないと」と話しました。今のところ、本当に絶妙な役割分担ができています。

松浦:エンジニアやデザイナーが、「自分たちのモノだ」という思い入れを持てないと、いいモノを作れないですよね。

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「定額制音楽配信「AWA」の衝撃、舞台裏をトップが語る」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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