• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「モノの値段」がビジネスになる

東大発ベンチャーが目指す、インデックスの「総合商社」

2015年6月8日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 相次ぐ食品・日用品の値上げや2年ぶりの実質賃金上昇、日銀が掲げる消費者物価指数(CPI)の2%上昇――。消費に直結するモノの値段や指数に大きな注目が集まっている。そうした状況での取材を通じ、記者が最近特に興味を持ったのが、東京大学大学院経済学研究科の渡辺努教授らによる、物価の可視化とビジネス展開への挑戦だ。

渡辺努・東京大学大学院教授は「株高や賃上げで購買意欲は高まっている」と分析する

 元日銀マンでマクロ経済分析などに携わった経験を持つ渡辺教授。「CPIなど政府の統計はあまりに公表が遅い。もっと速報性があり、より正確に物価の『今』が把握できるインデックス(指数)は作れないか」。こんな問題意識から開発し、2013年5月に公表したのが「東大日次物価指数」だ。

 同指数は全国約300店の小売店から、食品や日用品など約20万点の毎日の価格や販売量を収集し、日々の物価の動向を物価指数として分析。指数は専用のWebサイトで無料で公表されている(こちら)。総務省がまとめるCPIは東京都内の速報でも月末、全国版は翌月に公表されているのと比べて格段に早く、2014年4月の消費増税時などをきっかけに注目を集めるようになった。

経済財政諮問会議でも話題に

 ちなみに、足元の値上げはどう反映されているか。日次物価指数の前年比(税抜、7日平均)は4月11日以降、6月2日時点まで53日連続のプラスで、メーカーが出荷価格を引き上げた乳製品などの上昇が目立つ。渡辺教授は「株高などプラス材料が続けば消費のマインドも上向いていく」とみる。

 5月29日に発表された4月のCPI(2010年=100)は生鮮食品を除く総合が103.3と前年同月比0.3%上昇。CPIはエネルギーやサービスの価格も含まれ単純比較はできないが、日次物価指数は政府の経済財政諮問会議でも取り上げられるなど信頼性の高い数値として存在感を増している。

東大日次物価指数の推移グラフ
(2014年1月1日~2015年6月1日)

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「「モノの値段」がビジネスになる」の著者

河野 祥平

河野 祥平(こうの・しょうへい)

日経ビジネス編集記者

2006年日本経済新聞社入社。社会部、消費産業部などで警視庁、ネット業界などを担当。直近では企業報道部でビール・清涼飲料業界を取材。2015年4月から日経ビジネス。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長