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40年前の「スマートウォッチ」に欠けていたもの

カシオの展示会で見た日本企業の弱さ

2015年6月10日(水)

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 小田急線の成城学園前駅から徒歩20分。カシオ計算機の「樫尾俊雄発明記念館」は、閑静な高級住宅街に溶け込むように、ひっそりと建っている。創業家の樫尾四兄弟で開発を担当していた次男、故・樫尾俊雄氏の自宅の一部を改装し、リレー式計算機や電卓、電子楽器などの過去の発明品を並べている記念館だ。

 ここで6月10日から7月24日までの間、カシオの歴代「多機能時計」の特別展示会を開催している。多機能時計と言えば、ここ最近ウェアラブル端末の「スマートウォッチ」が話題を呼んでいる。米アップルやソニー、韓国サムスン電子などが次々と製品を投入するなか、時計メーカー側もこの動きに黙ってはいられない。デジタル時計に強いカシオにとっての多機能時計とは何か。さっそく特別展に足を運んでみた。

ずらり並んだ懐かしの高機能時計

 特別展示室には、見慣れないデザインの腕時計がずらりと並んでいた。最も古いのは、約40年前の1974年。同じく取材に来ていたベテラン記者は「あぁ~懐かしいなぁ」と手に取り何度も感嘆の声を挙げていたが、筆者にとっては初めてみる時計ばかりだ。

特別展示会で展示される歴代の多機能時計

 展示されていた多機能腕時計を紹介する前に、カシオの時計事業について今一度振り返っておきたい。

 電卓「カシオミニ」を発売し勢いに乗ったカシオが、新規事業の一環として時計事業に参入したのは1974年。電卓で培ったLSI(大規模集積回路)技術を生かし、デジタル腕時計「カシオトロン」を発売した。

カシオが1974年に発売したカシオトロン。価格は5万8000~6万5000円。後発組だったカシオはアナログ時計ではなく、他社がまだあまり力を入れていなかったデジタル時計から参入した

 世界的大ヒット商品「Gショック」の1号機を発売したのは1983年。その後、アナログ時計にも参入し、現在は6ブランドを全世界で展開している。売上高に対する営業利益率が約20%を誇る高収益事業だ。

 時計事業部の方針は、「新たな機能を開発し続ける」。今回展示した多機能時計は、まさにそんなカシオの時計事業そのものを象徴する製品群ばかりだった。

 実際にどんな腕時計があったのか。気になった腕時計をいくつか紹介したい。

コメント7件コメント/レビュー

カシオに限らずSONYその他も一緒ですね。要素技術は持っていてもそれを応用した新しい何かを生み出す発想や企画力が無い。日本の場合目先の技術、小手先の技術で改善を積み重ねる事は得意でもこうしたら次にこうなりもっと違う何かを生み出せるという物が無い。スマホだってiPhone以前から存在したが結局iPhoneが始祖みたいなものだ。iPhone以降皆似たり寄ったりになってしまった。要するに使い勝手がクールでは無かった、思った以上に何かができなかった等微妙に残念な個所の積み重ねが別に買うほどじゃなよねって客に思わせていたのだと思う。商品としてユーザーに使って見たい、欲しいと思わせる何かを産みださないと苦しいだろう。ハード偏重でソフト(OS,アプリ、音楽、映像等も含め)を相対的に蔑ろにしていた報いかも。自戒を込めて記す。(2015/06/10)

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「40年前の「スマートウォッチ」に欠けていたもの」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

カシオに限らずSONYその他も一緒ですね。要素技術は持っていてもそれを応用した新しい何かを生み出す発想や企画力が無い。日本の場合目先の技術、小手先の技術で改善を積み重ねる事は得意でもこうしたら次にこうなりもっと違う何かを生み出せるという物が無い。スマホだってiPhone以前から存在したが結局iPhoneが始祖みたいなものだ。iPhone以降皆似たり寄ったりになってしまった。要するに使い勝手がクールでは無かった、思った以上に何かができなかった等微妙に残念な個所の積み重ねが別に買うほどじゃなよねって客に思わせていたのだと思う。商品としてユーザーに使って見たい、欲しいと思わせる何かを産みださないと苦しいだろう。ハード偏重でソフト(OS,アプリ、音楽、映像等も含め)を相対的に蔑ろにしていた報いかも。自戒を込めて記す。(2015/06/10)

企業に限らず、日本は社会をどうするかビジョンを描き実現する意志と力がないですね。自分の守備範囲(自社製品)を設計するのは自由だけど、他の人に迷惑がかかる可能性がある社会そのものを再設計する行為は気が引けるという文化でしょうか。ドローンの規制辺りを見てもそういう風潮が見えます。(2015/06/10)

シチズンが開発したミニッツリピーター、100年修正不要カレンダー、12時間ストップウオッチ、ムーンフェイズ、防水5mのグランドコンプリケーション(クオーツ)これくらいのスマートウオッチが欲しいです。アップルウオッチは防水機能が無いそうで。(2015/06/10)

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