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優秀な女性が、企業よりキャリア公務員試験に殺到

2015年6月16日(火)

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写真:AP/アフロ

 人事院は4月20日、国家公務員総合職試験の申込者数を発表した。この試験はいわゆるキャリア採用の試験で、大学院修了・大卒程度が対象。1984年度までは上級(甲種)試験、85年度から2011年度まではI種試験という名称だった(ちなみに、筆者が1985年に受験して名簿順位第1位で合格したのはI種試験の行政職である)。

 2012年度に試験体系の抜本的な見直しが行われ、総合職試験は「主として政策の企画立案等の高度の知識、技術又は経験を必要とする業務に従事する係員の採用試験」とされた。2015年度の申込者数は2万1782人(前年度比+3.5%)。4年ぶりの増加である<図>。

■図: 国家公務員キャリア採用試験申込者数と、大学卒業者就職率(卒業直後にあたる4月1日時点の数字)
~1984年度は上級(甲種)試験、1985~2011年度は1種試験、2012年度以降は総合職試験
(出所)人事院、厚生労働省・文部科学省

 国家公務員キャリア採用試験の申込者数は、景気動向を示す身近で分かりやすい指標の1つとして、筆者が以前からウォッチ対象にしている。

 景気が回復しており民間企業が大学新卒者などの採用に積極的な状況であれば、あえて試験勉強という苦労をしてまで国家公務員になろうという学生は減りやすいだろう。

学生にとってはかなりの「売り手市場」

 逆に、景気が悪化しており民間企業が新卒者の採用枠を絞り込む「就職難」の状況なら、国家公務員の魅力が相対的に高まり、試験の申し込み者数は増えやすいと考えられる。

 では、就職戦線の状況は足元でどうなっているか。業績が好調であることなどから、民間企業の新卒者採用意欲は旺盛である。

 厚生労働省・文部科学省が5月19日に発表した14年度「大学等卒業者の就職状況調査」によると、2015年4月1日現在の大学卒業者の就職率は96.7%(前年同期比+2.3%ポイント)で、4年連続の上昇である。

 1996年度(97年4月1日時点)の調査開始以降では、2007年度(08年4月1日時点)の96.9%に次ぐ過去2番目の高水準になった。学生の側から見れば相当な「売り手市場」である。

 4年連続で大学卒業者の就職率が上昇しているにもかかわらず、4年ぶりに国家公務員キャリア採用試験の申込者数が増加した。企業業績の動向から考えて、2015年度大学卒予定者の民間企業への就職事情が急に悪くなるとは考え難い。

コメント3件コメント/レビュー

生涯仕事を続けていくつもりの優秀な女性なら、首都圏の待機児童問題を自分自身にも降りかかって来る問題として真剣に受け止めているはず。首都圏だと育児休業から職場復帰しようにも預け先保育園の確保に苦労することになる。官公庁だと優先順位が高く復帰しやすいことや、一旦官公庁で勤務して民間企業に転職する選択肢も計算しているのではないでしょうか。職場として魅力的かどうかは別にして、育児休業の取りやすさや復帰しやすさという意味では、公務員は魅力的な職場に映るでしょう。(2015/06/16)

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「優秀な女性が、企業よりキャリア公務員試験に殺到」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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生涯仕事を続けていくつもりの優秀な女性なら、首都圏の待機児童問題を自分自身にも降りかかって来る問題として真剣に受け止めているはず。首都圏だと育児休業から職場復帰しようにも預け先保育園の確保に苦労することになる。官公庁だと優先順位が高く復帰しやすいことや、一旦官公庁で勤務して民間企業に転職する選択肢も計算しているのではないでしょうか。職場として魅力的かどうかは別にして、育児休業の取りやすさや復帰しやすさという意味では、公務員は魅力的な職場に映るでしょう。(2015/06/16)

最近上野さんのファンになってしまったようです。相変わらずズレたことを仰っていて笑わせていただきました。政府が「女性の積極活用」推進したから国家公務員総合職試験に女性が多数応募した…って(笑)では、政府が少子化対策をすれば少子化が解消し、地方活性化プランを作成すれば地方が活性化するのですね。そもそも、「景気が回復しており民間企業が大学新卒者などの採用に積極的な状況であれば、あえて試験勉強という苦労をしてまで国家公務員になろうという学生は減りやすいだろう。」という考え方がズレています。学生は、現在の投資(勉強など)で、将来何を得られるか考えたうえで行動しているだけです。その中で、長いデフレと不景気の中、親世代のリストラやブラック企業の過酷な労働状況を見てきた若者が、民間よりも公務員を選択するのは当然の結果だといえます。女性も民間では出産・育児休業などを実質上取得できないことを理解しており、自分のキャリアプランを考えれば、公務員を志すキャリア女性が増加するのは当然のことです。一部の特殊な方を除いて「活躍したい」よりも「安定した生活を送りたい」という気持ちが大きいでしょう。個人の意見を綴るブログならともかく、せめて学生アンケートなり、インターネットの声なりでその声を聞いて、傾向値ぐらいは把握しておきましょう。「プロ」なのですから。(2015/06/16)

自治会活動、合唱団活動を通じて、私の住む当地では「出来る女たち」が多い。彼女たちは3,4人の子を持ちながら何でもこなす、子育てしながら働く行動力を見ていると最近の若い人はなどとは・・・とても言えない。オバサン世代の活用は3+以上の効果をもたらすと思う。(2015/06/16)

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