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「医師や看護師がカイゼン活動」の真意

患者の待ち時間を半減した飯塚病院・麻生会長に聞く

2015年6月17日(水)

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 「うわ~っ、すごい!」

 部屋に入るや否や、思わず感嘆の声を上げてしまった。麻生セメントの本社は、福岡湾の海辺、ちょうど福岡ドームと福岡タワーの中間に位置するビルの11階にある。通された会議室の北側と西側には大きな窓があり、観覧車のある海岸の公園と福岡湾を見渡せた。ふかふかのソファの背後に広がる見事な光景を見ていたら、これから取材だということを忘れてしまうほどゆったりとした気持ちになれた。

「やっぱりすごいなあ。さすがは麻生セメント」

 麻生セメントはご存じ、政治家一家としても知られる麻生家の経営する企業群の一つだ。これから取材をするのは同社社長であり、福岡市から電車で1時間ほど離れた飯塚市にある飯塚病院(運営会社は麻生)の会長でもある麻生泰(ゆたか)氏。麻生太郎氏の実弟だ。

 テーマはセメントの話…ではなく「病院におけるカイゼン」。飯塚病院は、約20年前から医師や看護師が中心となってカイゼン活動を実施している異色の病院だ。最近の活動では、外来患者の待ち時間を平均約1時間から同30分に短縮することに成功している。

 取材の目的は、日経ビジネス2015年6月29日号の特集に掲載すること。しかし、筆者は密かに「裏の目的」も持っていた。自分自身の好奇心を満たすことだ。

医師や看護師がカイゼンできるの?

 というのも筆者は、製造現場のカイゼン活動を数多く取材するようになって十ウン年の自称「カイゼン記者(オタク)」。製造現場を対象としてきたため、病院のカイゼンを取材するのは初めてだった。「病院だと製造の現場とどんな点が違うのだろう」「ただでさえ忙しい医師や看護師にカイゼン活動をする『余裕』はあるのか?」「医師がカイゼン活動をする時に抵抗はなかったのか?」…。病院のカイゼンと聞いただけで、取材前から素朴な疑問がたくさん頭の中に浮かんできた。

 実際にどんなカイゼンをしたかは翌日、飯塚病院の医師や看護師から話を聞くことになっていたため、麻生氏からは活動の狙いや成功のコツなどを聞く予定だった。与えられた時間は40分。限られた時間の中でどれだけ(個人的興味も含めて)聞けるか。ワクワクした気持ちでソファに座って待っていると、突然、会議室のドアが開いた。が、秘書の男性が向こう側からドアを開けているだけで、他に誰もいない。

 しばし沈黙の後、廊下の向こうから男性が1人、スタスタと軽い足取りでやってきた。拍子抜けするほど明るい笑顔を浮かべている。

 「どうもどうも。今日はわざわざ江戸から?」
 麻生氏だった。

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「「医師や看護師がカイゼン活動」の真意」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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