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ドーナツ屋さんの決算書は「あまかった」?

フランチャイズビジネス特有の会計処理に注目

  • 杉田 庸子

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2007年6月25日(月)

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 今年の春先、仕事で帰国した折に新宿に立ち寄ると驚く光景を目にした。米国の老舗ドーナツチェーン店、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の日本1号店を見ると長蛇の列が続いていたからだ。昨年冬のオープン以降、その客足は衰えることなく、今年のゴールデンウイーク中には3時間並ぶこともあったとか。

 ドーナツ好きの米国人でもこの行列の話を聞いたら、目を丸くするに違いない。個人的にはあの米国的に甘いドーナツが日本人受けするのか疑問だったのだが、日本の友人たちから聞くところではおおむね好評のようである。

創業者の死後、オーナーは二転三転

 米クリスピー・クリーム・ドーナツ(以下クリスピー・クリーム)は1937年にヴァーモン・ラドルフ氏によってノースカロライナ州ウィンストン・セーラムで誕生した。「ニューオーリンズ仕込み、シェフがフランスから持ち帰った秘密のレシピのドーナツ」を売りに、早くからフランチャイズ形態を取って成長したが、創業者ラドルフ氏の死後、経営は混乱し、オーナーが二転三転したという。

 それを1982年、フランチャイズ加盟店の経営者団体がブランドを買い取り、拡大路線に舵を切った。96年にニューヨークに進出、路面店でドーナツを求める行列がマスコミで報道されて話題になり、さらに各地で新規オープンのたびに混雑するという結果を呼び、業績は急上昇した。店舗内でドーナツを作る過程を見られるようにしたこと、作りたてのドーナツを並んでいる客にサービスするという方針も当たったのだろう。

 日本法人のクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンは企業再生のコンサルティングなどを手がけるリヴァンプ(東京都港区)と菓子食品大手のロッテが共同出資して設立し、米国のクリスピー・クリームとフランチャイジング契約を結んでスタートした。日本での新宿高島屋前の行列も、米国での過去の快進撃に倣った作戦かもしれない。

2001年に上場後、業績低迷で2005年には経営陣が総退陣

 米国のクリスピー・クリームは1990年代の拡大戦略を経て2000年にはNYSEに株式を公開するに至り、2001年からの数年間、一時期は株価が公開時の4倍以上になるという急成長を見せたものの、2004年以降は業績が低迷、粉飾決算が発覚、2005年には経営陣が総退陣した。その後、大掛かりなリストラクチャリングを経て、現在も経営再建の途にある。こうした波瀾万丈の道を歩んできたことは、日本ではあまり知られていないようだ。

 クリスピー・クリームは2000年にいわゆるドットコムバブルがはじけてテクノロジー企業への投資に控えめになっていたウォールストリートに華々しく登場し、「安全な」オールドファッションビジネスの成功企業としてマーケットの注目を集めた。

 業績は2000年1月期の売上高が2億2024万ドル、2001年に3億7万ドル、2002年に3億9435万ドル、2003年に4億9155万ドルと、年率30%を超える順調な成長を遂げた。税引き後利益も2000年が59万ドル、2001年に147万ドル、2002年に263万ドル、2003年に335万ドルと、高い収益性を誇った(すべて後日修正報告前の数値、2004年年次報告書参照)。

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