失敗するM&A、成功するM&A
このコラムについて
今やM&Aの専門家は寝る暇もない忙しさ。それは日本に「当たり前のこと」として、M&Aが根付きつつあることを意味する。他人事ではない。いつ自分が「買収側」「被買収側」の担当者として、現場に立たされてもおかしくないのだ。しかし慌てることはない。深い知識はもちろん必要だが、そのためにこそ専門家がいる。必要なのは、ビジネスパーソンとして本来持っていて当たり前の、仕事に対する姿勢、常識なのだ。このコラムは専門家の視点から、失敗事例、成功事例を分析し、M&Aの当事者が是非持っているべき“常識”をコーチしていく。
記事一覧
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2008年12月24日
最終回: 今こそM&Aの最大で最後のチャンス
米国の金融機関の破綻を端緒に、円高が進み、株価が大きく下落した。金融危機が実体経済に悪影響を与え始めたようだ。それに伴い、多くの企業が経営計画の見直しに迫られている。このような不確実性が高く、不況の時...
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2008年10月7日
第12回: 統合準備(下)
統合ノウハウは人質交渉術に学べもちろん買収対象としている「優良企業」を、犯人と同列に語ろう、ということではない。重要なのは、自分たちと強く異なる価値観や考え方を持つ相手とどう交渉するか、という点だ。人質交渉アプローチには、3つのス...
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2008年6月19日
第11回: 統合準備(上)
「この期に及んでも」ひっくり返すことを恐れるな!統合の成否はDAY1までに決まる
…というのも、DAY1までの間には「破談」というオプションがあり、まだ引き返せるからである。一般的に「破談」は「失敗」とみなされているが、うまくいかない相手を見極めてさっさと別れ、「損切り」することは...
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2008年5月1日
第10回:買収価格の算定(2)
まずは「お化粧」を落としてもらおう見直す度に、お互いを深く知ることができる
…「お化粧」とは会社を高く売るために、事業計画をよく見せるわけだ。そのような悪意がある場合は論外だが、悪気がなくとも、正当な理由で事業計画が現実から乖離している場合が多いすのかを説明したい
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2008年4月3日
第9回: 買収価格の算定(1)取扱注意!
企業価値は壊れ物です経営者自身が企業価値算出のリーダーシップをとれ
買収先の会社の値段はどうやって決めれば「適正」と言えるのだろう。例えば、米マイクロソフトが米ヤフーに対して行った買収提案。買収前20ドル近辺に落ちた株価に対してマイクロソフトの買収提示額は1株31ドル...
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2008年2月14日
第8回:買収候補の絞込み、社内検討は“ほどほど”に
「カオスの淵」にいる日本-今こそ買収に向けて行動を起こせ-
…社内検討に深入りするのは禁物。さっさと切り上げ、早めにコンタクトに移ると無駄な動きがなくなり、スピード感をもって進めることができる。もちろんスピードがあっても、有利な交渉が後回しになってしまっては元...
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2007年12月20日
第7回:買収先探しは、本業・自前主義から離れる勇気を!
本業から離れた買収では「シナジー」が出ないのではないかと危惧される方もいると思うが、それも違う。1つめの理由は「自社の強み」を広く捉えることにより、シナジーを創出できることである…
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2007年11月29日
第6回: 買収先は「強くて、尊敬できる会社」を選べ!
…目指すべき形は買収先の「強み(ケイパビリティ)」の獲得を目的とする企業買収だ。リスクが低く、高いリターンが得ることができる場合が多い…
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2007年10月25日
第5回:「M&A」をあなたの不動産購入に例えてみると
百貨店業界は個店の個性や権限が強く、合併をしても一般的に統合効果が出にくい業界とされている。従来の例では、主な統合効果はバックオフィスコスト削減と若干の仕入れコストくらいのものである、と言われてきた…
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2007年8月28日
第4回:買収者に必要な夢と忍耐
M&A(企業の合併・買収)というと、買収する側は不当な利益が目的、のように見られ、買収される会社に同情が集まりやすい。特に、判官びいきの強い日本ではなおさらだ。最近のマスコミ報道を見ていると、買収者側...
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2007年7月26日
第3回:M&Aは「人」次第。ラテンな気質が成功のカギ
…M&Aチームには経営企画、財務・会計など専門知識を重視した配属をしがちだ。しかし、本当に必要なのはIQのみ高い専門家ではなく、人と共感ができ、明るく接することのできるEQの高い人である
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2007年7月12日
第2回:成功のコツは「小さな買収をコツコツと」
M&Aは難しいか?と質問されれば「Yes」と答えるしかない。しかし、難しさやリスクは極小化できる。そのためには、キラッと光る小さな企業を発掘し、買収を繰り返し、買収の経験を蓄積すること。いわば実地のト...
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2007年6月28日
第1回:「もったいない」企業を、M&Aで救おう
優良企業は小さな買収を数多く行っているため、一般的には余り騒がれることはない。このため、M&Aがいかに重要かつ有効なツールであるのかは、まだあまり知られていない…
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