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第6話 「もしも君だったら、どうやって仕入れ代金を着服する?」

2007年8月22日(水)

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◎前号までのあらすじ

団達也は、ジェピーの経理課長として働き始めた。入社早々、部下の細谷真理から「腑に落ちない取引がある」と相談される。2人で会議室にこもり、梱包材の仕入れ取引を詳細に調査。そこで発見したものとは…。

 達也が予想した通りだった。ほとんどの種類の梱包材で、単価だけが少しずつ上昇していたのだ。それは、毎月1円単位のわずかな増加だったが、購入数量を考えると無視できない金額になる。

 最近段ボールの相場が上昇しているという話は聞かない。他にも、なぜ単価が上昇するのかあれこれと考えたが、これといった理由は見つからなかった。

 「単価を改定する時に、仕入れ先から通知があるはずだよね」
 「そんなの見たことはありません…」
 真理はキョトンとした表情をして答えた。

 「仕入れ単価を引き上げるというのは、その分、仕入れ先に会社の利益を持って行かれるということだからね」

 なるほど、と真理は思った。玉川梱包からすれば売価を引き上げた分、利益は増える。逆に、仕入れる側の原価が高くなり利益は減る。仕入れ単価がこのまま上昇し続ければ、会社経営への影響は必至だ。

 「でも、うちの会社には単価の改定ルールはないと思います。だから通知は来ないんじゃないですか」
 「形式的にはね。でも、玉川梱包とジェピーの担当者間では、合意しているはずだよ」
 「そうでしょうね。購買部長が直接発注してますから…」

 「今、なんて言った?」
 達也は厳しい表情になって聞き返した。

 「購買部の井上部長のことです。井上部長は、資材の購入先からゴルフや食事の接待を頻繁に受けているって、もっぱらの噂なんですよ」

「「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第6話 「もしも君だったら、どうやって仕入れ代金を着服する?」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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