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【第2回】“男性の人権”を見直そう

男性の中に眠っている“家庭人”としての能力

  • 白河桃子

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2007年8月28日(火)

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 NPO法人(特定非営利活動法人)女子教育奨励会(JKSK)理事長の木全ミツさんは、10月に主催する「『ワークライフバランス』シンポジウム 男の働き方を変えよう!」のために、月1回のペースで例会を開いている。

女子教育奨励会理事長の木全ミツさん

女子教育奨励会理事長の木全ミツさん(写真:山田 愼二)

 ワークライフバランスに関する勉強会は、2005年から有志とともに隔月で開いていた。「2年前は、ワークライフバランスという言葉を誰も使っていませんでしたが、最近はずいぶん浸透しましたね」と言う木全さん。「しかしどの日本企業のトップに聞いても、『女性の社会復帰と継続雇用』『父親の子育て参加』の話ばかり。ワークライフバランスって本当にそれだけだろうか、という思いから、今回のシンポジウムのテーマを設定したのです」

 「男性の働き方を変えよう」というテーマを決めたのは、ある男性の発言がきっかけだ。2006年、木全さんが参加していたダイバーシティーに関する研究会で、1人の男性からこんな意見が出たのだ。「女性の活用もいいけれど、男性の人権が蹂躙されていることも考えてください」…

 もともと木全さんは労働省に入省し、職業能力開発局海外協力課長、労働大臣官房審議官を歴任してきたが、この間は特にワークライフバランスやダイバーシティーに関わる仕事をしてきたわけではなかった。だが、現在「女性の活力を社会の活力に」を合言葉に、女子教育奨励会(JKSK)の活動をしているのは、1990年にイオンフォレスト(ザ・ボディショップ・ジャパン)の社長時代の出来事がきっかけになっている。

 「英国本社や世界のマーケットとのコミュニケーションを担当する女性スタッフを採用しようと、ジャパンタイムズで求人広告を出したのです。すると募集が1人のところに、250人もの女性が殺到したんです。そのうち50人が英検1級の所持者で、大学院卒、留学経験者も大勢いました。どの女性も履歴書はキラキラしているのに、仕事を持っていなかったのです。毎日ジャパンタイムズを読んでいるのに…」。国際畑の長かった木全さんは、日本女性の実態を見て驚いた。「人口の半分が女性なのに、国家の資産とも言える人材が、社会でも企業内でも活用されてこなかったのです」。

 2000年、10年勤めたザ・ボディショップ・ジャパンの社長職を譲った後、木全さんは、男性の経営者や管理職を訪ねて意見交換をした。「バブルが崩壊し、国民の大きな富が失われても、誰も責任を取らない。“失われた10年”などと無責任な発言をするだけで、先の見えない社会になっている日本。なすべきことがあるのではないか、と思ったのです」

 しかし木全さんが会った男性は皆、覇気がなかった。「『女ごときがゴチャゴチャ言うな!』と一括するくらいの反応を期待していたのですが、とんでもない。男性たちは疲れきっていて、過去の成功体験にどっぷり浸かっている。『日本は戦後の貧困国から、世界第2の経済大国になったんだ。これ以上頑張らなくてもいいじゃない』『日本はもう、アメリカの51番目の州になれば…』と発言する人さえいた。情けないことしきりでした」

コメント24件コメント/レビュー

「私のまわりには、夫より高収入で家計を担う女性がけっこういるのですが…。」というコメントをされている方がいるのには驚きです。国勢調査では、有配偶女性の45%だそうです。多くの女性が専業主婦の立場に甘んじているからこそ、この記事のような考え方が出てくるのだと、容易に想像できるものと思われますが。(2007/09/03)

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「私のまわりには、夫より高収入で家計を担う女性がけっこういるのですが…。」というコメントをされている方がいるのには驚きです。国勢調査では、有配偶女性の45%だそうです。多くの女性が専業主婦の立場に甘んじているからこそ、この記事のような考え方が出てくるのだと、容易に想像できるものと思われますが。(2007/09/03)

「結婚後に自分が主たる家計の担い手になりたいと考える未婚女性もほぼ皆無だと思います」「家族を養っていく覚悟を持って仕事に就く意識を持つ…女性は少ないと思います」という書き込みがいくつかあり、驚いています。私のまわりには、夫より高収入で家計を担う女性がけっこういるのですが…。でも、全体から見るとまだまだ少数派なのでしょうか。(2007/08/31)

いつまでも女性が、男性が、という議論には将来性を感じません。男性が育児休暇を取れないとのことですが、女性でも取れないケースは、実はまだまだ沢山あります。また、女性でも育児休暇をとれば出世コースからは(一時的にせよ)外れる方が普通でしょう。女性であっても戦っているのです。男性も本気で育児休暇が取りたければ戦うしかないのではないでしょうか?男性であることを言い訳にしている限り、状況は変わらないものと思います。(女性も同様ですが)(2007/08/30)

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