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【第3回】父親たちよ、育児は「協力」ではなく
主体的に楽しむべきです

子供ができたら、自分のOSを入れ替えよう

  • 白河 桃子

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2007年10月10日(水)

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 10月26日開催のセミナー「『ワークライフバランス』シンポジウム 男の働き方を変えよう!」では男性パネリストが4人登壇するが、その1人が楽天クロスメディア事業ユニットリーダーの安藤哲也さんだ。

 安藤さんは、小学4年と1年の子供の父親として学校ではPTA会長も務める。また2006年には、父親の育児と自立支援のためのNPO法人(特定非営利活動法人)、ファザーリング・ジャパンを代表として立ち上げた。

楽天クロスメディア事業ユニットリーダーの安藤哲也さん

楽天クロスメディア事業ユニットリーダーの安藤哲也さん(写真:山田 愼二、以下同)

 安藤さんは、いつ頃から「父親力」に目覚めたのだろうか。「12年前に長女が生まれた時書店で働いていたのですが、ちょうど新店舗出店の企画を任されたところでした。共働きだったので、自宅と保育園と職場のどこへも自転車で15分で行ける場所に、新店舗を出すことに決めました」

 安藤さん自身、子供を背負ってレジに立ち、バックヤードでオムツ替え。7時半に仕事から帰ってくる妻とバトンタッチし、10時まで勤務。現在40代半ばという安藤さんの世代で、ここまで子育てに関わる父親は、当時は珍しかっただろう。

 まだワークライフバランスという言葉すらなかった時代。子育てに参加といっても、同世代のパパは、休日に目いっぱい子供につき合うくらい。だいたい、母親が専業主婦という家庭で育った男性は、子育てをやりたい気持ちがあっても、スキルと体がついていかないだろう。

 安藤さんも最初は、何でもこなすスーパーパパではなかったようだ。「男は、徐々に父親になっていくんです。オムツ替えが苦手な父親は多い。実を言うと僕も、最初は子供のウンチが苦手だった。でもある日、『この状況を楽しむにはどうすればいいか』と考えたんです。そして、ウンチを2分ぐらいマジマジと見てみた。すると『ウンチは情報なんだ』と分かったんです」

 ウンチの色や形、量で「ああ、今日も子供は健康だ」と分かる。ウンチがゆるければ、心配になる…。子供のウンチが、子供の健康状態を知るための「情報」だと気づいたとたん、オムツ替えも楽しくなり、夫婦の会話もはずむようになった。

 「母親の育児に協力するというのではなく、男も子育てを楽しみたい。そもそも、自分の家庭や自分の子供のことなのに、『家族サービス』『育児協力』というのは、おかしいでしょう。育児は、主体的にやらないと楽しくないんです。子育てという楽しみを満喫したかったら、子供ができた時点で自分の中の“OS”を入れ替えよう、といつも言っています。古いOSのままだと、フリーズしてしまう。ことによると、離婚という強制終了が起こってしまうかもしれない」

 しかしそうは言っても、男性の子育てには課題は多い。男性も育児休業を取れる制度があっても、それを利用する風土がない企業も多い。男性が子育てに参加しようとすると、「仕事をあきらめた」と見られてしまうのが男社会だ。安藤さんも、同世代や上の男性たちからの、無言の批判に出合わなかったのだろうか?

 「組織の中で働いていれば、どこでも軋轢はあります。今の職場なんて、結婚している人すら少ない。でも僕は、『朝の会議には出ない』『早く退社する』と申請して、許可をもらっています。こういう働き方に関して、子供のいない男性は批判的ですが、子供のいる男性は『よくやってくれた』と言います。一方、女性は『安藤さんだから、(そういう働き方は)当然』という目で見てくれる。僕はこれまで何度か転職していますが、新しいオフィスに来た最初の日に、まずデスクに家族の写真を飾ります。『子育てする父親』というキャラクターを立てることが、大切ですね」

 若い世代は安藤さんのような父親像に憧れるが、同世代からは理解を得られにくい。安藤さん自身も、母は専業主婦だったというが、どうして他の男性と異なる価値観を持つようになったのだろうか。

 「僕にとって、父親が反面教師でした。公務員で毎日5時半には帰宅するのに、家では何もしない。それに、母親に対して高圧的な態度を取るのが一番いやでした。僕が小学5年生の時にビートルズやジョンとヨーコを知って、なぜ僕のうちには『ラブ&ピース』がないのか、と愕然としました。その頃から、自分が結婚したらいつも笑いの絶えないような家庭にしたい、妻のやりたいことや人生を応援したい、と思うようになったのです」

コメント4件コメント/レビュー

まったくおっしゃる通りです。自分は現在47歳ですが、3人の子供の入学式・卒業式・部活動の練習から練習試合・公式戦と幼稚園(保育園)から高校までほとんど全ての観戦をしました。試合に合わせて休まなければいけない時には、徹夜をしたり、他の日に休日出勤をしたり、様々な工夫をしてきました。ただ、会社での立場は微妙な位置にあり、半分窓際です(笑)でも本当に楽しい家庭生活だったので、後悔は全くありません。最近は子育ても一段落したので、妻とデートを楽しむ時間も増えました。男性も家族と一緒に人生を楽しんだ方がよっぽど素晴らしい生活になると思います。(2007/10/10)

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いただいたコメント

まったくおっしゃる通りです。自分は現在47歳ですが、3人の子供の入学式・卒業式・部活動の練習から練習試合・公式戦と幼稚園(保育園)から高校までほとんど全ての観戦をしました。試合に合わせて休まなければいけない時には、徹夜をしたり、他の日に休日出勤をしたり、様々な工夫をしてきました。ただ、会社での立場は微妙な位置にあり、半分窓際です(笑)でも本当に楽しい家庭生活だったので、後悔は全くありません。最近は子育ても一段落したので、妻とデートを楽しむ時間も増えました。男性も家族と一緒に人生を楽しんだ方がよっぽど素晴らしい生活になると思います。(2007/10/10)

安藤さんのような男性がたくさん増えてくれることを期待したいですが、若い男性の意識が変わっても、企業風土が変わらなければなかなか難しいというのが現状。世代が変わり、新たな価値観を持った人が起業のトップになれば企業風土も変わってくるのでしょうが、それだと10年後20年後の話になってしまうのが気がかりです。今すぐなんとかできる方策はないものだろうか?(2007/10/10)

父親支援を企業に求めるのは無理だと思います。よほどの大企業か、フリーランスに近い立場でないと、難しいでしょう。これこそ公共事業でやるべき問題であって、企業の尻を叩いて終わりにすべきではないと思います。(2007/10/10)

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