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ベトナム発:
賄賂多発、出納と記帳担当者は別々に

  • 浅利 昌克

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2007年11月20日(火)

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 ベトナムの政治家や公務員は、他の国と比べて汚職度が高いという話はよく聞きます。実際、ベトナム政府が10の公共機関に対して行った汚職に関する調査結果を発表したところ、その中で調査に答えた3割の公務員が賄賂を受け取ることもあると認めています。

 ベトナムに住んでいれば、いろいろな話を聞きます。例えば、交通違反を取り締まる警察官は、ベトナムの公務員の中でも高給取りだと言われています。それは、公務員としての給料が高いのではなく、町中を見回り、交通違反あるいは交通違反にならない行為に対しも違反だと言い、それに対し違反キップを切らず、そのまま罰金を自分の懐に入れてしまうことが多いからだそうです。

 また、これ自体は賄賂だとは言えませんが、税務調査で会社に調査官が来た際、税務調査はほとんど行わず、昼食時に会社担当者を高級料理店に誘い、お酒を飲み、家族へのお土産まで注文し、調査官は午後の調査もせずにそのまま帰ってしまったそうです。もちろん支払いはすべて会社が負担させられました。またそれと同じことが、数日間続いたとのことです。

 現在、ベトナムは海外からの投資が続いています。投資するには、投資許可証の取得など役所から許可をもらわなくてはなりません。その際も、役所の担当者次第で許可証の取得の時期が変わってしまうことも多々あります。担当者から露骨にいくら払ったらいつまでに許可証を出してやると言われるのは、以前よりは少なくなったようですが、今でもこのような話はあるようです。

法令順守はコストがかかる?

 このような領収書のない支払いあるいは法令に反しかねない支払いは、一般的な法令順守規定に違反することでしょう。しかしながら、もしこのようなグレーなお金の支払いをしなければ、かえって別のコストが発生して全体として高くつくことも考えられます。

 例えば、手待ち時間が大幅に増加すれば、それだけ余分に労務費がかかってしまいます。また、営業の存続には欠かせない許認可を取得できなければ、会社の営業が滞る事態が生じるかもしれません。そのように考えると、このようなお金の支払いは、どんなことがあっても全く認められない、と主張するのは果たして正しいのかと悩まれる日本人もいるようです。

現地人の経理責任者には不正が多い

 実情を考えれば、目をつぶることも仕方なしと思う場面もありますが、やはり今後は無理でしょう。今年9月の金融商品取引法の施行で、日本企業のベトナム法人も「財務報告に係る内部統制評価及び監査(内部統制報告書)」制度に基づき、法令順守体制を含む内部統制の構築の必要に迫られています。

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