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第18話 「君は先生が脳梗塞で倒れたことを知らないのかね」

2007年11月14日(水)

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◎前号までのあらすじ



達也と真理は、ジェピー内部で行われている不正取引を間中専務に告発した。間中は達也の功績を称えながら、「会社の将来を背負うために経営を勉強してもらいたい」と、達也に愛知工場への転勤を命じた。達也を本社から遠ざけるため、「伏魔殿」の工場に追いやったのだ。

着任

 愛知県は尾張と三河に分かれ、方言も、文化も、住民の気質も、考え方もまったく違っている。

 派手好きな尾張と異なり、三河は「石橋を叩いても渡らない」と言われるほど質素な土地柄だ。三河の東半分は今でも「東三河」と呼ばれていて、この中心都市が豊橋市だ。ジェピーの愛知工場は、豊橋港に近い工業団地の一角にあった。

 豊橋駅の改札口を出ると、「ジェピー愛知工場」と書かれたプラカードを持った若い男性が立っていた。達也は、「ご苦労さま」とその男に声をかけた。

 「団副工場長ですね。業務課の木内です」
 男は、ニコッと笑って達也を出迎えた。

 2人は木内が運転する車で工場に向かった。車は住宅地を通り抜けて、広い工業団地に続く道に出た。そこから30分で工場に到着した。

図版

 事務所棟の入り口には白髪頭の男が立っていた。
 その男は「三沢です」と言って、頭を下げた。

 「団です。よろしくお願いします」
 工場長の出迎えを知って、達也はあわてて深々とお辞儀をした。

 「待ってましたよ」
 三沢は達也の着任を心から喜んでいるようだった。
 「今夜、木内君を交えて3人で君の歓迎会をしようと考えていますが、予定はありますか」と、三沢が聞いた。

 「ありがとうございます」

 物腰の柔らかさといい、丁寧な言葉遣いといい、本社にいる連中とは大違いだ、と達也は思った。

 「これから工場団地の集まりがあるので」と言って、三沢はそのまま駐車場に向かった。

「「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第18話 「君は先生が脳梗塞で倒れたことを知らないのかね」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士