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第19話 「奥様にこの会社の実態を伝えて下さい」

2007年11月21日(水)

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◎前号までのあらすじ



達也は、ジェピー内部で行われている2つの不正取引を間中専務に告発した。間中は達也の功績を称えながら、愛知工場への転勤を命じた。達也を本社から遠ざけようとしたのだ。工場では三沢工場長が出迎えてくれた。達也は三沢から、先代社長の未亡人である財部ふみが入院していると聞かされた。

 「工場長はお見舞いに行かれましたか?」
 達也が聞いた。

 「ちょうど2、3日前に、お嬢さんから連絡があったんだよ。最近は散歩ができるまで回復されたそうだ」
 「お嬢さんって…?」
 達也が聞き返した。

 「先代の娘で、名前は早百合さん。気だての良い子でね」
 過去の懐かしい1コマを思い浮かべているのだろうか、三沢はしんみりとした表情を浮かべた。

 達也は、三沢が先代社長の家族と身内のようなつき合いをしてきたことを初めて知った。

 (なぜだろう…)

 三沢は2代目社長の財部益夫と間中専務に煙たがられ、この三河に追いやられた。しかし、いまだに先代社長の家族から連絡があるのだ。

 「先代社長の奥様が入院したのを知ったのはいつ頃ですか?」と、達也が聞いた。

 「早百合さんから電話をもらったのは1年半ぶりだからね。電話をもらうまでは知らなかった」
 「先代社長が亡くなってから一度も連絡がなかったんですか」
 「そうだね」
 三沢は寂しそうな表情を浮かべて答えた。

 (そういうことだったのか…)

 おそらく社長か間中専務が、三沢とは連絡しないようにふみに忠告したに違いない。だから突然連絡が途絶えたのだ。特に間中にとって、三沢は目の上のたんこぶだ。ふみと三沢を近づけたくない、と思っても不思議ではない。

 しかしなぜ、早百合は三沢に連絡してきたのだろうか。ふみの病気は完治してはいない。おそらく、ふみは三沢に会いたいのではないか。

「「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第19話 「奥様にこの会社の実態を伝えて下さい」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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