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【第4回】時には“男の沽券”捨て
「仕事」も「家庭」も諦めない

  • 白河桃子

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2007年11月19日(月)

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シンポジウムには多くの参加者が訪れた

シンポジウムには多くの参加者が訪れた(写真:皆木 優子、以下同)

 10月26日、東京・永田町の全国町村会館で「『ワークライフバランス』シンポジウム 男の働き方を変えよう!」が開催された。会は、主催者の1人である木全ミツさん(参考記事はこちら)の、「『仕事だけしかできない』または『家庭のことしかできない』という、偏った働き方しかできない日本社会の歴史にピリオドを打ちましょう。そして、皆が持てる能力のすべてを発揮できる、50:50のノーマルで健全な社会を育成しましょう」という力強い挨拶で始まった。この日の参加者は全部で144人(申し込み者156人)。木全さんの挨拶にあった通り、男性72人、女性72人と半々だ。

 まずパネリストの4人が、自らのワークライフバランスの実践を語った。

ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さん

ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さん

東レ経営研究所代表取締役社長の佐々木常夫さん

東レ経営研究所代表取締役社長の佐々木常夫さん

 安藤哲也さん(参考記事はこちら)は、NPO法人(特定非営利活動法人)ファザーリング・ジャパン代表。小学4年と1年の子供の父親で、PTA会長も務める。「来月第3子が誕生します」という突然の発表に、会場から暖かい拍手がわき起こった。

 安藤さんはNPOの活動に加え、地域コミュニティーの一員としても積極的に活動している。「地域に30人の“パパ友”がいて、呼びかければすぐに飲み屋に集合できます。もちろん、“ママ友”もいて、地域の流しそうめん大会を企画したりしますよ。休みに遠くのディズニーランドに行くより、もっと地元のレジャーランドで遊びませんか」と会場に呼びかけた。

 佐々木常夫さんは、東レ経営研究所代表取締役社長。自閉症の長男と、肝臓病とうつ病を併発した妻を抱えながら、6度の転勤を経験する。長男のひきこもり、妻の自殺未遂などを体験しながらも「仕事」と「家族の命と心を守る」ための、ぎりぎりのワークライフバランスを綴った著書『ビッグツリー』(WAVE出版)を昨年上梓した。

 「私の場合は、男(自分)の働き方を“変えざるを得なかった”ケース。ワークライフバランスなどという生ぬるい言葉では表せない。ワークライフマネジメントをしていかないといけない事情があった」と佐々木さんは語る。

 佐々木さんには、年子の子供が3人いる。妻の入院中には、佐々木さんは毎朝5時起きで子供たちの食事と弁当を作った。夕方は夕食を作るため、定時に帰宅しなければいけない。そのために仕事は徹底的な効率化を図り、午前中には1日の仕事の約7割を終えた。課長になってからは、自分だけでなく部下たちの仕事も効率化を図った。不要な会議の時間を半減させ、課の全員に6時に帰宅するよう促した。

 妻が最初の自殺未遂をした時佐々木さんは、万が一の時のために、自分の家族の病気を社内で打ち明け、早く帰宅しなければいけない理由を説明したという。

 「私の場合は、自閉症の子供、うつ病の妻という家族を持ちましたが、世の中にはこうしたハンディを背負った家族を持つ人はたくさんいるはずです。しかし会社では、自分に障害のある子供がいる、という話を積極的にする人は少ない。だから、周りも気づかない。ハンディを持った人たちが数多くいることを、社会はもっと認識して対応することが大切なのです」と言う佐々木さん。淡々と語られる重みのある言葉に会場全体がひきこまれた。

コメント19件コメント/レビュー

夫婦の分業は、ほとんどの家庭で、はっきり言ってうまく機能していないと思う。感情的でキレやすい社会人は、専業主婦家庭の出身が多いように感じる。また、専業主婦を求めた世代の中高年男性がキレやすいのは、「キレる老人」として社会的問題にもなっているところである。本当に「男性は感情的になりにくい」のならば、そういう部分を常に家庭で見せることこそ、重要ではないだろうか。キレる人たち、すぐ訴訟に出る人たちが増えている日本だからこそ、「家庭」と「会社」を両立させる「親」たちが必要だと思う。(2007/11/22)

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いただいたコメント

夫婦の分業は、ほとんどの家庭で、はっきり言ってうまく機能していないと思う。感情的でキレやすい社会人は、専業主婦家庭の出身が多いように感じる。また、専業主婦を求めた世代の中高年男性がキレやすいのは、「キレる老人」として社会的問題にもなっているところである。本当に「男性は感情的になりにくい」のならば、そういう部分を常に家庭で見せることこそ、重要ではないだろうか。キレる人たち、すぐ訴訟に出る人たちが増えている日本だからこそ、「家庭」と「会社」を両立させる「親」たちが必要だと思う。(2007/11/22)

団塊の世代あたりの男性の属性をそのまま現在の男性に当てはめて、無理やり「父親不在」の結論に持っていこうとする、現状を認識していない偏見に満ちた記事だと思う。(夫婦の)分業制を古いと否定しているが、大部分の家庭はそれで立派に機能している。この言い方は大変失礼であり、節度ある意見とは思えない。「家庭の運用」がうまくいかないのは、互いのコミュニケーション不足と、結婚するまではまるで家事に無関心という男女共通する問題が根本にあるのだと思う。男性だけを批判することはできないであろう。(2007/11/21)

男のほうが力が強く、感情的になりにくい。女は子供を産んで授乳させることができる。生物的に優れた各々の資質を、何故捨てようとするかがわからない。親父が外で家族のために仕事することが、何故家庭を顧みないことになるのか?フェミニズムの詭弁にはうんざりだ。親父なんて、ガキが悪いことしたらお袋の代わりに厳しく叱るだけで十分。それぞれの家庭の事情でそれができない時だけ、考えればいいことだ。(男女のワークライフバランスは)社会制度としてコストを払って推進させるべきものではないと思う。(2007/11/21)

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三品 和広 神戸大学教授