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Vol.6 技術とコミュニティへの「愛」が、人とカネの壁を破る

  • 小林弘人

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2007年11月29日(木)

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 前回、「誰でもメディア」のチャンスは、紙の出版社が、本来なら自らの媒体を進化させて得られたはずの「未来」を争奪することだと述べました。

 今回、それは必ずしも人力でコンテンツを編むだけではないことを述べます。

 「誰でもメディア」は、いわゆる「まとめサイト」のような編者が介在する人力系や、誰かがブログで書いた記事やニュースサイトの記事などを引っ張ってきて、それを自動収集し、表示するものを含みます。それらは、単純なテキストを貼り付けただけのリンク集からクローラーやボットと呼ばれるソフトウェアが自動的に収集するものまで多岐にわたります。

 ほかに、ブログなどで配信されるRSSデータや更新を知らせるPINGを集めてくるアグリゲーター、また、はてブ(はてなブックマーク)などを筆頭とするソーシャルブックマークなども含めていいでしょう。そこでは、共通の趣味をもつユーザー同士をつなぐ「同人的」なものから、特定領域よりももっと幅広い関心事を集めたものなど、テーマは多種多様です。

優れた情報のハブを、あなたならどう作るか

 人力の場合、荻上チキ氏が運営する個人ブログ「トラカレ!」は、人文系のまとめサイトとして、多くのユーザーが訪れているようです。彼は、自身を「アルファ・ブロガー」ならぬ、「アルファ・ハブ」と呼んでいますが、まさに編集という行為は、情報のハブづくりです。このような情報収集という行為そのものが、雑誌的なのです。数行のコードからなるプログラムが行うのか、人間が行うのかその優劣は判断つきかねますが、それぞれが得意なことを適切に行えばよろしいのではないでしょうか。

 また、手前味噌で申し訳ありませんが、人的な情報収集を行い、逐次情報をアップしているブログとして、「ギズモード・ジャパン」があります。すでに立ち上げてから1年間で550万PVを超え、テクノラティ・ジャパンのブログランキングで現在3位に浮上しています。同サイトは、ガジェット(PCの周辺機器ほかの電子機器)に関するあらゆる情報を世界中から集めて、短い記事で更新されます。

 なにか大きなイベントがあるときは、ブロガーたちが会場に行き、その場で記事をアップするため、日刊紙やウェブ上のニュースサイトよりも早い情報配信が可能です。これまでもWiiやPS3の発売初日の販売状況を徹夜で店頭に並んだライターがレポートしたり、米国アップル社による発表を現地のブロガーがレポート、それをほぼ同時に翻訳し、日本語で速報するなど、これまでのメディアの枠を超えたフットワークの軽さがユーザーの支持を得てきました。

 米国のdiggは、ユーザーがあらゆるニュース記事を投票するメタ・ニュースサイトです。diggでは人々の関心事のランキングも、ひとつの情報として機能しています。

 かつてなら紙の新聞紙が見出しやレイアウトによりニュースの重要度を示唆していたのですが、ここでは投票により、ユーザー自身が編者となってあらゆるニュースを横断的にチェックしていくという方法が取られています。

優れたITが、優れたメディアの基礎になる

 このdiggを日本に移植したとも言えるサービスが、ニューシングです。diggもそうですが、インターネット上に籍を置くため、テクノロジー系やネット上の話題などが上位に来るなど、多少の偏りは否めないものの、読んでいる分には、「へえ、こんなニュースもあったのか」と驚かせてくれます。

 完全に自動化されたニュースアグリゲータのひとつが、米国のTechmemeです。登場した時期から、私のお気に入りの情報源として活用させてもらっています。これはテクノロジーに関するニュースとそれについて話されているブログ記事を自動収集するアグリゲーターですが、記事収集先のブログの質が高く、当初、無人化メディアの未来を予見させてくれました。

 私が注目している次代のメディア企業のひとつに、米国のRobot Co-opがあります。同社は、多くの自動化されたウェブサービスを提供しています。多くの人は同社をメディア企業という括りではなく、IT企業として捉えているかと思いますが、このコラムをお読みの皆さんにはおわかりかと思いますが、同社は放送局や出版社のウェブサイトなんかよりも、十二分にメディア的なのです。

 Robot Co-opは、たった数人規模の会社で、いくつかのサービスを運営しています。

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