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第20回:キリンホールディングス
女性の離職対策を講じ、管理職も増やす

最前線で活躍する河野真矢子さん、神元佳子さんに聞く

2007年12月7日(金)

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 2007年2月17日、キリンビール(現キリンホールディングス)で働く女性社員のネットワークグループ、「キリン・ウィメンズネットワーク」の設立総会が開催された。今後女性の活性化を推進するに当たり、中核的な役割を担う組織が誕生したのだ。会場の東京簡易保険会館には全女性社員の半数の約600人のほか、社長、役員、部門長など経営トップ陣が約70人出席し、700人にも上る盛大な催しとなった。

人事総務部 多様性推進プロジェクト事務局 キリン・ウィメンズネットワーク推進委員長
の河野真矢子さん

人事総務部 多様性推進プロジェクト事務局 キリン・ウィメンズネットワーク推進委員長 の河野真矢子さん(写真:山田 愼二、以下同)

 人事総務部 多様性推進プロジェクトのメンバーであり、キリン・ウィメンズネットワーク推進委員長の河野真矢子さんは、当日をこう振り返る。「社長は、自分が先頭に立って女性活躍運動を応援するというメッセージを送りました。また、ゲストスピーカーに日本IBM技術顧問の内永ゆか子さんを招きました。キャリアを選んだ女性は、結婚や育児などを乗り越えて仕事を継続することが大切だというお話を伺い、参加者の多くは感銘を受けたようです」

 参加した女性の95パーセント以上が「参加してよかった」と感想を述べ、「会社が本気で社員の多様化推進に取り組む決意を感じた」「自らの働き方を見つめ直すきっかけとなった」などの意見が寄せられた。予想をはるかに超える成果を得られた、と河野さんは語る。

 キリン・ウィメンズネットワーク設立以前から、キリンには女性の力が十分に発揮されていないのでは、という認識があった。2003年に人事部が行った社員の意識調査では、仕事の満足度について男女の間に大きな隔たりがあると分かった。入社5年前後の女性総合職の離職率が非常に高く、対策を講じる必要性も指摘されていた。

 そこで2004年の中期経営計画は、女性活用を重点目標の1つとし、人事部内に女性活動を支援するプロジェクトチームが発足。協議を重ねた結果、2006年10月に「キリン版ポジティブアクション」が制定された。ポジティブアクションとは、性別による役割分担や格差が存在すると認識された時、その是正に会社が積極的に取り組むことである。

 「『キリン版ポジティブアクション』の究極的な目的は、女性だけでなく、国籍の異なる社員や障害を持つ社員など、多様な人材が活躍できる風土を醸成することです。その第一歩として、女性活用に焦点を当てることにしたのです」と河野さんは説明する。

 「キリンの6000人の社員のうち20パーセントが女性です。育児支援制度やキャリア支援制度を充実させ、女性が活躍しやすい職場をつくることが大切です。また、転勤制度を見直すことも重要な課題でしょう。ポジティブアクションでは、女性経営職(キリンでは管理職のことを経営職と呼ぶ)数を、現在の39人から2010年までに100人に増やす数値目標を掲げました」

 冒頭で紹介したキリン・ウィメンズネットワークは、ポジティブアクションの一環として立ち上がったものだ。「まず2006年11月に準備委員会を設立し、メンバーを公募したところ数十人が応募し、女性社員の関心が高いことが明らかになりました。様々な背景の人がメンバーになるように、独身、子供がいる人、研究職に携わる人、一般職の人などが選ばれ、私を含む8人がメンバーになりました。全員、本来の業務と兼任です。2007年2月の設立総会に向けて、準備を開始したのです」

 設立総会のあと、準備委員会は「キリン・ウィメンズネットワーク推進委員会」と改名し、本格的な活動を開始した。活動スローガンは「半歩でもいいから前へ」。そこでまず、行動を起こすためのヒントを得るために、講演会を企画した。「まず、スポーツ応用心理学を用いてスポーツ選手や企業のアドバイザーをしておられる辻秀一先生を講師に招きました。選手が能力を発揮できるか否かは、スキルだけでなく心の問題によるところが大きい。心は、自分次第でポジティブな状態に変えられるというのが辻先生のメッセージです。この講演を聴いた社員は大いに刺激を受け、元気が出ました」と河野さん。

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