• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

【最終回】女性上司から男性へのセクハラ

手作りの弁当や食事の誘いが増えた場合、どうするか

  • 田中 早苗

バックナンバー

2008年1月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

相談

 女性から男性へのセクハラも認められるか

 別会社にいる友人A君(27歳)から、彼の女性上司Bさんのことで相談を受けています。Bさんは親切に仕事を教えてくれ、残業時は食事をおごってくれたりするので、こうしたBさんの心遣いをA君はありがたく思っていました。

 ところがある日、Bさんから「彼女はいるの?」と聞かれ、「いません」と答えたところ、それ以降A君を食事に誘う回数が増えたとのこと。また、手作りの弁当をA君に持ってくることもあるそうです。A君としてはBさんの行動が仕事上の上司と部下の範囲を超えているように感じ、疎ましく思い始めていますが、上司なので仕方なく我慢しています。

 A君は1度、社内の先輩に相談しましたが「女から男へのセクハラなんて聞いたことがない。彼女に好かれて、よかったじゃないか」と言われたとか。女性から男性へのセクハラは、認められないのでしょうか。またBさんの現段階での行為は、セクハラと言えるのでしょうか。(28歳、男性)


回答

 男性へのセクハラもありえます

----------

 そもそもセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)は女性に対するものだけではなく、男性に対するものもあり得、既に民事訴訟では男性へのセクハラ被害も俎上に載っています。

 職場のセクハラについて規制している男女雇用機会均等法でも、昨年の改正により、男性に対する職場のセクハラに対しても、事業主の措置義務が課されました(詳しくはこちら)。改正法の影響もあり、今後は男性からのセクハラの相談も多くなると予想されます。

 さて、男性からセクハラに関する相談を受けた際、次のことに注意してください。

1.男性からの相談事例は、潜在化しやすい

 男性は世間から「男らしさ」を求められることが多いため、何事も自分で解決すべきだと考える傾向があります。また、自分が性的関心の対象となっていることを恥じ、なかなか他人に相談できない場合もあります。

 したがって、男性のセクハラ被害は潜在化する傾向があります。中には被害状況がかなり進行し、解決が困難になることもあります。本件でも、Aさんがあなたを信頼して勇気を持って相談してきたと考え、真摯な対応で相談に応じましょう。

2.相談を受ける側は、相談者に「男らしさ」を要求しない

 前述のように、男性の相談者に対して「男らしさ」を要求したり、「自分でそのくらい解決できないでどうする」と言いがちですが、これは適切ではありません。

 また、「性に関して、男性は積極的に女性は消極的に」という性規範のダブルスタンダードで物事を捉えると、Aさんが相談した先輩のように「男なのだから、若いうちは多少ハメを外せ」「女から言い寄られたのだから、楽しめ」とアドバイスしがちで、問題解決への有効な助言がなされない場合が多いものです。

 性に対する価値感や考え方は、時代や社会、世代間でも異なります。また男女間でも異なり、特に個人差があります。それにもかかわらず「男らしさ、女らしさ」、または性規範のダブルスタンダードという物差しで判断するのは、適切な対応とは言えません。

 そもそもセクハラは相手の望まない性的嫌がらせである、ということを肝に銘じて相談に乗ることが肝要です。

「管理職のためのセクハラ・パワハラ対処法」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(マンションの即日完売という)異常な状況が、普通のところに戻ってきたのです。

沓掛 英二 野村不動産ホールディングス社長