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第26回:日本イーライリリー
部下の能力を引き出すのが管理職の仕事

最前線で活躍する糸井朋子さん、小嶋祐子さんに聞く

  • 田村 知子

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2008年3月21日(金)

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 世界約140カ国で医薬品を供給する米製薬大手イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人、日本イーライリリーでは、シニアマネジメントからなるグループ「シニア・リーダーシップ・フォーラム(SLF)」の中で、リーダーの育成が大きなテーマとなっていた。

日本イーライリリー 信頼性保証本部 本部長の糸井朋子さん

日本イーライリリー 信頼性保証本部 本部長の糸井朋子さん(写真:太田 未来子、以下同)

 「その一環として、女性リーダーが育っていないことを危惧する声が上がりました。医療を取り巻く環境を考えた時に、女性医師や、看護・介護に深く関わる女性が増加しています。こうした顧客のニーズに応えるには、我々製薬会社も女性の力を有効活用しなければならないという、全社的なテーマもありました」と話すのは、信頼性保証本部長の糸井朋子さんだ。

 そこで2004年に、当時は臨床開発部長だった糸井さんや、セールスマーケティング部の部長らでタスクフォースが組まれ、女性リーダー育成に当たっての問題点と解決策を検討。「Attract(採用)」「Retain(定着)」「Develop(開発育成)」の3つのアクションプランが打ち立てられた。

 「この3つのアクションプランに照らした時、MR(医薬情報担当者)を中心とした営業スタッフと、内勤職の多い本社スタッフとの間では、大きな差があることが分かりました。特に営業では『Retain』の、本社では『Develop』の弱さが目立っていました。そこで、営業では柔軟な働き方を可能にするための制度の整備、本社では制度の充実に加え、女性自身の積極的なキャリア開発を促すための施策の実施に注力しました」と糸井さんは話す。

 営業では2005年から2007年までに、「リリーフMR制度」「ダブルカバー制度」「勤務地考慮制度」といった新たな支援制度が設けられた。

 「リリーフMR制度」は出産・育児休暇を取得する際、その間の業務を契約MRなどに委託する。「ダブルカバー制度」は、出産・育児休暇から復職した際、2人でチームを組むことで短時間勤務を可能にする。「勤務地考慮制度」は、勤務地や転勤に関して、本人希望を優先するもの。これらの制度は女性だけでなく、男性も取得できる。

「育児パパ」のための制度も導入

 さらに、女性の出産休業に相当する制度として、営業に限らずすべての男性を対象とした「育児パパ休暇制度」も導入した。「男性社員の配偶者が出産した際、子供が6カ月を迎えるまでに5日間の休暇を取得できる制度です。男性の場合、妻が実家に帰省して出産するケースも多いため、出産直後だけでなく妻が帰宅してからも利用できるよう考慮しました。実際に、子供が熱を出した時などに利用している人が多いようです」と糸井さん。

 「『育児パパ休暇制度』は、男性の育児休暇取得促進につなげることも狙いでした」という糸井さんの言葉通り、この制度利用から、その後3カ月、6カ月と育児休暇を取得する男性社員も出ているそうだ。

 また、女性MRのキャリア開発支援として、先輩女性MRによる「メンター(相談相手)制度」、経験の浅いMRが先輩女性MRに同行して学ぶ「フィールドライド制度」なども設けられた。糸井さんは「育児をしながら働く女性MRは、現在6人。過去にはもっと多かったのですが、仕事と育児の両立の難しさから、多くが退社しました。新たな支援制度を活用して、キャリアを継続する女性MRが増えることを期待しています」と話す。

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