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投資ファンドの36歳社長が部品会社へ転身

多摩川ホールディングス 橋本昇社長

  • 伊藤 暢人

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2008年5月14日(水)

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 携帯電話用基地局などで使われる高周波無線用部品が主力の多摩川電子が、大株主の投資ファンドからの提案を受けて持ち株会社多摩川ホールディングスを設立したのは、2007年10月のことだった。40年の歴史をもつこのモノ作りの会社に、大株主の要請に応じて別のファンド「ジェイ・キャピタルマネジメント」の社長から、同持ち株会社社長へと転じたのが橋本昇氏(36歳)だ。

 高校を卒業後、米国に渡り複数の大学などを転々とし帰国。25歳で父親が創業したばかりのIT(情報技術)会社の経営に加わった。その後、ジェイ・キャピタルマネジメントに転じ、社長にまで上り詰める。

 そして、培ったITや金融の知識を、携帯電話向けの高周波無線用部品などに強みを持つ多摩川電子で生かそうと、転進を決めた。早速、昨年10月にはシンガポールのレーザー光線関連ベンチャーを買収している。

 だが、そんな橋本社長は、根っからの庶民派。上場企業の社長ながら「自宅は賃貸マンション。自家用車も持っていないので、子供と遊びに行く時はレンタカーを借りるほど」と話す。新年度が始まった4月1日、橋本社長の1日に密着した。

通勤1

(写真:的野 浩路、以下同)

A.M.6:00

東京都練馬区の自宅を出発。最寄り駅まで歩く。通勤時間は片道2時間。途中駅で新聞を買い、電車の中で座れればパソコンを開いて電子メールのチェック。この日は、朝礼でのスピーチの再校正も済ませた。

通勤2

A.M.7:38

小田急線の長後駅に到着。ここから路線バスに乗り換える。

通勤3

A.M.8:05

1つ目のバス停で下車し、そこから徒歩5分で会社に到着。

朝礼

A.M.8:30

本社の食堂に約100人の従業員を集めて、新年度のスタートとなる朝礼を実施。残念ながらこの4月に入ったる社員はおらず、紹介はなかった。都心から40km程度離れていることなどで、優秀な人材の確保が課題に。「前期は好決算となりそうだが、今期こそが正念場」と橋本社長は挨拶した。


次ページへ続く)

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