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「今は国内で競争している時代ではない。
これは“日本全体の”技術だ」

松下電工の吉田 徳雄氏

  • 野村 滋

  • 日本機械工業連合会

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2008年5月27日(火)

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(※吉田 徳雄氏の「吉」は、つくりが「土」が正しい表記ですが、環境により表示できない場合があるため「吉」と代用させて頂きます。ご了承下さい)

 革新的な「金属光造形複合加工技術」は、松下電工が開発した基本技術をベースに、松浦機械製作所、OPMラボラトリー、九州工業大学、金沢大学などとの産学官連携プロジェクトとして実用開発が推進されてきたもの。これまでは、分割加工や放電などの除去加工を施さなければできなかった、深いリブ構造などの複雑な形状を持つ金型の設計・製作に、金型の分割などを行うことなしに一体的に加工できる方法を開発。それが「金属粉末のレーザー溶融積層と高速切削を同一装置内で行う加工法」。ワンプロセスでの複雑形状加工を実現させたことで、金型製作にかかっていた期間とコストを2分の1~3分の1に低減。商品開発の短期間化、優れた省エネ成形に注目が集まっている。

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【会社概要】

吉田 徳雄氏

吉田 徳雄氏 (52歳)
Norio Yoshida
生産技術研究所
レーザ加工技術
開発グループ グループ長

松下電工(株)
大阪府門真市

設立
1935年12月
資本金
1485億1371万円
従業員数
5万7040名(2007年10月現在)
ワンポイント
家庭内の機器から産業用まで、幅広い事業分野で「生活まるごと快適」を提案する

【その他の受賞メンバー(五十音順)】
●松下電工/阿部諭、東喜万、不破勲 ●松浦機械製作所/友田富夫、山岡恒治 ●OPMラボラトリー/森本一穂 ●九州工業大学/鈴木裕 ●金沢大学/上田隆司、米山猛


今は、国内で競争している時代ではない! これは“日本全体の”技術だ

 約25万品番あるという松下電工の膨大な製品群。金属光造形複合加工技術の研究は、当初、同社内での製品開発のスピードアップを主な目的としてスタートした。

 「携帯電話なら年に数回、家電製品でも、もう毎年のようにモデルチェンジがあるわけです。当然、開発期間も短縮しなくちゃ間に合わないですよね。製造業にとって、金型は何よりの基盤技術。我々松下電工も、光造形への取り組みは1990年代の初め頃からやってました」

金属光造形複合加工技術でつくられた金型と鉄系粉末材料。この材料成分のベストな配合の追求と高精度なレーザー・コントロールが、革新的な技術を可能にした

金属光造形複合加工技術でつくられた金型と鉄系粉末材料。この材料成分のベストな配合の追求と高精度なレーザー・コントロールが、革新的な技術を可能にした

 レーザー焼結から仕上げまでを1台のマシンでこなす画期的なシステムの開発。吉田さん担当のレーザーの精度追求はもちろん、材料になる金属粉末のベストな配合比率を求めて、数限りない組み合わせをテストする日々。意外にも「金型に精通してるメンバーはいなかった」というから、世の中わからない。

 「開発当時は、よく泊まり込んだりしてましたよ(笑)」

 そんな試行錯誤の末に、完成を見た基本技術は、生産技術研究所所長の支持を得ることになる。

 「今は、日本の中で競争している時代ではないと。松下電工は工作機械のメーカーではありませんから、専門メーカーさんの協力が必要です。この基本技術をメイド・イン・ジャパンの技術としてオープンにして、しっかりしたメーカーさんと育てていこうという話になったわけです」

 そのパートナーが松浦機械製作所だった。松浦機械は、この技術をもとに加工精度、機械剛性、操作性、メンテナンス性といった実用性の視点からマシンを追求。そして02年、松下電工のレーザー技術と松浦機械のマシニングセンター技術が結び付いた、世界初の金属光造形複合加工機の試作モデルが発表される。松下電工の商品開発の効率化を目指してスタートしたプロジェクトは、一躍、日本を代表する技術として注目を集めることになる。

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