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日米中の戦略的関係強化を急げ

対談 中曽根 康弘 VS ジェラルド・カーティス(第2回)

  • 廣松 隆志

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2008年6月1日(日)

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 前回に続き中曽根康弘元首相と、ジェラルド・カーティス米コロンビア大学教授の両氏の対談をお届けする。第2回目は、日本を取り巻く海外情勢について語ってもらった。

 対談でカーティス教授は、今年5月の胡錦濤主席の訪日は大成功と評価。日米関係だけでなく、中国を含めた日米中の関係が日本の外交政策の大きなテーマだと指摘する。さらに中曽根元首相は、日米中の3カ国が、まずトップ会談を実現することが外交政策の長期目標として重要だと語った。

(聞き手は日経ビジネス オンライン編集長 廣松 隆志)

 ――  現在、世界の経済そして社会構造はますます多様化している。世界経済を牽引してきた米国ではサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅ローン)問題に端を発して経済が混乱に近い状態にある。その一方で、中国は経済成長の勢いは衰えていないが、それが資源や食糧価格の高騰と結びつき、世界経済の懸念材料になっている。

 また米中の大国以外に目を向けると、欧州連合(EU)やロシア、中近東などの経済力が増し、政治的なバランス・オブ・パワーにも変化を及ぼしている。こうした変化の中で、日本は何をすべきか、うかがいたい。

 カーティス まずこの点については、先に中曽根先生の意見を聞きたい。今、最も重要なのは、日米と中国の3カ国がお互いに良い関係を持つことだと思う。米中だけが良い関係でも、日中の関係が悪くなれば、日米関係も非常に悪くなる。同じように日米関係が強くても、どちらかが中国との関係が悪くなれば、まず問題が起きる。

ジェラルド・カーティス氏

ジェラルド・カーティス氏

 そういう意味で、今年5月の胡錦濤主席の訪日は、私は大成功だったと思う。福田康夫首相の対応もとても良かった。ところが日本のマスコミはとにかく福田首相は弱くてダメという立場で、新聞などは何をやっても評価しないムードがある。しかし、私は日本が胡錦濤主席の訪日を、もっと評価してよいと思う。小泉純一郎元首相の時代や、1998年11月に訪日した江沢民前主席の時代に比べて非常に良く、中国も歴史問題を取り上げなかった。

 日米中3カ国の関係がもっと良い方向に向かうように、どうやって具体的な構造にできるかが課題だ。いろいろな方策があると思う。ただし、どうも日本には中国が強い大国として成功することに対して何か抵抗があるような感じがする。大国になる中国とどううまくつき合うかが、今の日本にとって重要な問題だ。

 だから日米関係だけなく、日米中同士の関係が大きなテーマだ。中国との関係は、中曽根先生が総理の時に、大変な功績を残した。現状をどう考えられているか、うかがいたい。

アジア間の協力関係に欠かせぬ米国の存在

 中曽根 日本を中心に考えてみると、日中というものはこれから一番大事で、調整をしながら成功させていくものだ。そのためには日米中の3者が連携してトップ会談を実現できれば、私は次のコースとして良いと思う。

 そして、やはり韓国を忘れてはいけない。かつて日韓中というアジアの北の3国と、南の東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国と合わせた13カ国で「東アジア共同体」を作ろうとしてきた。だが当時は、日中韓の3カ国はバラバラで、共同体どころではなかった。しかし、今のように3カ国のトップ会談が行われるようになって連合していくと、いわゆる東アジア共同体の芽が少しずつ出てくる。そういう関係も頭に置いておく必要がある。

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