• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

あなたの「合併・買収」に対するイメージは“古い”かもしれない

お仕着せのスタイルは止めよう。そろそろ日本企業のためのアプローチを

  • 松田大介

バックナンバー

2008年7月11日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 夏である。読者の方々には運動が好きな方、週に一度はスポーツジムに行かれる方もいらっしゃるだろう。最近のスポーツジムでは、ランニング系、ウェイトトレーニング系の器具やプールがあるだけでなく、エアロビクス、ヨガ、格闘技等と多彩なプログラムがある。これらのプログラムが、もしも単体でどこかの教室で行われていたら、この中の幾つかに興味があっても、どれも気軽に受講するのは難しいだろう。しかし、1つのスポーツジムの中で全てのプログラムが毎日それぞれ開催されていると、「今日はウェイトトレーニングとエアロビクス、次回はヨガとプール、気分転換をしたい日は格闘技プログラム」なんて選択ができる。会員からすれば便利である。

 多彩なプログラムは会員を増やすために有効な施策であるし、これらが1つのスポーツジムの中で組み合わさっているからこそ、単体よりも価値が生まれている。このような多彩なプログラムによる相乗効果は、実際の企業の経営においても当てはまることがある。それをM&Aの世界ではこう呼ぶ。「シナジー(Synergy)」である。

シナジーの解釈が混合する現場

 「我が社にとってのシナジーとは?」というシナジーの中身について、ポストM&Aの統合現場にいる方々に聞いてみると、「実は改めて聞かれてみると・・・自信をもって回答しづらいんだよね」という回答が返ってくることが多い。この「シナジー」に対する考え方は、曖昧な認識のままであることが意外とある。さらにどのタイミングでシナジーを評価するのか、時間軸上でバラバラな場合もあり、解釈が混合しているケースが多い。そこで下記のような図を提示した上で、混合する考えをディスカッションしながら整理して理解を得る場合がある。

短期と中期の内容が長期につながる

 ここではシンプルな理解を得るために、1年を「短期」、3年を「中期」、5年を「長期」と期間を区切った上で説明したい。

短期、中期、長期と3つの視点でシナジーを評価する

 まず短期的には、コスト削減効果がシナジーと定義される傾向が強い。この定義の背景には、売上を増大させる施策の効果は時間がかかるのに対し、支出を減らす施策については即時性があるものが多い、ということがある。これは例えば家計を見直すとき、収入をいきなり増やすのは難しいから、まずは支出を切り詰めるところから始めることと原理は同じである。

 中期的には、新製品・新サービス等の売上増につながっているものや、その土台となったものがシナジーと定義される傾向が強い。具体的には、統合した結果、製品やサービスのラインナップや品質はどのように変わったのか、顧客に対してどのような価値が提供されるようになったのか、それによって売上は増大し、増収増益につながっていっているのか、ということが社内外の様々なところから評価されるようになってくる。シナジーはこの時期から出てくる。

コメント0

「中堅中小企業と「合併・買収」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト