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“巨人たちの独断場”に変貌した風力発電
~ニッポン・ベンチャーの活路は?

  • 飯野将人,堤 孝志

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2008年7月10日(木)

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 NEXT BIG THING! ベンチャーキャピタリストはIT(情報技術)、バイオの“次に来る巨大潮流”を追い求めている。本稿ではNEXT BIG THING「クリーンテック分野」の投資で先行する海外(主に米国)事例を拙訳書『クリーンテック革命』(ファーストプレス)に触れながら紹介する。さらに、この分野はわが国にも先進的な事例がある。ニッポンの事例とニッポンの投資実務家の思いも語ろう。

市場の規模と成長

  前回は太陽光発電業界の現状とニッポンのベンチャーキャピタリストから見たチャンスについて論じた。今回は風力発電、その他の自然エネルギー由来発電。風力は多様な再生可能エネルギーの中でも、技術が成熟しており発電コストが安いので既に普及段階に入っている。太陽光発電の市場規模と較べても風力発電の市場規模は格段に大きい。

Global Instrallation/Production Growth: Solar,Wind,Biofuels

 風力発電の市場規模(設備導入コスト)は、2005年118億ドル、2006年179億ドル、2007年は301億ドル。2017年には834億ドルに達すると見られる。(“Cleantech Trends 2006”、“Cleantech Trends 2007”、“Cleantech Trends 2008” by Cleanedge Inc.)

Global Clean-Energy Projected Growth 2007-2017

 全世界の風力発電の総発電能力は1996年6ギガワット(ギガは10億)ワットから2000年には17ギガワット、2007年には94ギガワットへと急拡大した。(Global Wind 2007 Report by Global Wind Energy Coucil)

世界の風力発電能力の推移

 国別では環境立国を掲げるドイツが世界の風力発電能力の22%を占めて断然トップ。以下米国(17%)、スペイン(15%)、インド(8%)、中国(6%)と続いて、日本は全世界シェア2%弱で13位。ただし欧州や米国、インド、中国の爆発的な風力発電設備増強ペースに比べると導入ペースの見劣りは否めない。シェアの低下は明らかだ。

国別風力発電能力シェア

海外の風力発電ビジネス

 拙訳書『クリーンテック革命』で紹介している通り、再生可能エネルギーの中でも風力は発電コストが安く、実際に従来の化石燃料由来電力を下回るケースも出始めている。そのため、化石燃料価格の高止まりにも後押しされて、再生可能エネルギー先進地域の欧州だけでなく、北米やインド、中国といった従来の風力発電後進地域でも急速に普及している。

 ドイツでは2007年に883基の風力発電基(1667メガワット相当、メガは100万)が増設され、累計2万2247メガワットの発電能力を有するに至った。ドイツでは2007年時点で既に総電力需要に対して再生可能エネルギーが14%を生み出す構造になっており、政府は2020年までにこの比率を25~30%に引き上げる目標を掲げている。何と言ってもドイツにおける再生可能エネルギーの伸びを牽引してきたのはフィード・イン・タリフだがこれについては前回太陽光発電の稿で述べた。

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