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M&A失敗の「確率」の世界から抜け出す考え方とは

ヒントは「かかる」から「かける」へ

  • 松田大介

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2008年8月22日(金)

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 読者の皆様の盆休みはいかがだっただろうか。実家に帰られた方、旅行に行かれた方、オリンピックのテレビ観戦でずっと自宅におられた方、様々だと思う。筆者の小学生時代の夏休みでは、父母の実家に帰り、親族一同集まって、従兄弟たちとボードゲームで遊んだ記憶が残っている。ボードゲームで勝とうとして、なかなか自分の思い通りにいかなかったのが、サイコロを振ること!だった。さすがに思い通りの目を、サイコロを投げて出すなんてことは子供にはできなかった(今もできません)。

 サイコロでどんな目が出るかは「確率」の話だ。確率に関わる話はビジネスの世界でもたくさんあり、例えば債務不履行率(デフォルト率)などがある。しかしビジネスの世界になると、不測の事態に備えて対処しよう、もしくはその事象が起きることそのものをコントロールしよう、というような発想になってくる。

 さて、ここでM&A(企業の合併・買収)の世界で成功と失敗の割合を考えてみたい。よく言われている「M&Aは成功3割、失敗7割」というのは「確率」なのだろうか。

M&Aの失敗の割合を「確率」と呼んでいいのか?

 M&Aにおける成功と失敗の定義については、株主の視点から株主価値をどれほど上げられたのかを測る指標があり(TSR:Total Shareholder Returnが標準的)、筆者もこの指標が万国共通に議論できるものだと考えている。個人的に迷ったことは、失敗の割合の程度をどう表現するか、だった。M&Aに関する海外の報告書では、RateやRatioという表現が使われていることが多い。

 言葉の表現には思想が含まれていることがある。筆者の結論は「確率」という表現の方が適しているように感じ、この表現を使うことにした。失敗を回避する方法がまだまだ知られていない現在の状況では、当事者からすればサイコロを振ることに似ているかもしれないと感じたからだ。

 けれども上述した通り、ビジネスの世界になると、M&Aで成功する確率をどうやって上げたらよいのか、という議論になる。今回も前回(5回目)に引き続き、ある会議室で「なぜ、M&Aは失敗の確率が高いのか」というテーマで議論された実話を再現しながら述べていきたい。

スクリーンに映し出された「M&Aのプレイヤーの関わり方」

 下記のスライドは、M&Aに関わるプレイヤーがどのフェーズにおいて関与するのか、というのを一目で俯瞰するために準備したものであった。左側に各プレイヤーを並べ、一番下には当事者(事業会社)がある。横の流れはM&Aの一般的な流れである。

図表

 そのプレイヤーがメインとするサービスや契約内容等によって関わり方が変わる場合もあるのだが、いずれにせよM&Aに関わるプレイヤーの多くは、一般的にはそのM&A案件が締結すると去っていくと言ってよいだろう。ポストM&Aの現場に残るのは当事者である現場の人たちのみだ。あとは案件ベースでコンサルティング会社が関わることがあるくらい(その他のプレイヤーも個別に関わるくらい)だが、ポストM&Aの統合現場では、外部に依頼することなく、当事者自身で進めているケースも多い。このような一般的なケースの場合、何が起きるのだろうか。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長