• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

エグゼクティブコーチングの意外な効用

ジャック・ウェルチの"師匠" マーシャル・ゴールドスミス氏に聞く(前編)

2008年9月20日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 企業のエグゼクティブ(経営幹部)を1対1で指導するエグゼクティブコーチング。その効果はエグゼクティブ本人だけでなく部下にも及び、職場全体が良くなる──。

 エグゼクティブコーチングの世界的な第一人者であるマーシャル・ゴールドスミス氏はこう語る。同氏は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の前会長兼CEO(最高経営責任者)のジャック・ウェルチ氏をはじめ数多くの世界企業の経営者をコーチした実績を持つ。

 ゴールドスミス氏の説くエグゼクティブコーチングの効用とは。

(本誌による要約日経ビジネスマネジメント 中野目 純一)

 私が「エグゼクティブコーチ」の仕事を始めたのは、ある大企業のCEO(最高経営責任者)からの電話がきっかけでした。

 もう20年以上も前のことです。内容は事業部門のトップを務める部下についての相談でした。CEOはこう嘆きます。

 「まだ若く、頭脳明晰で献身的に働く。目標を達成する強い意欲を持ち、結果を出し続けてきた。創造的でもある。しかし頑固で、何でも知っているという顔をし、常に正しくあろうとする。この男が変わってくれたら、当社にとって財産(fortune)になるのだが」と。

 この財産という言葉が耳に残り、「恐らくお役に立てると思います」と私は答えました。ですが、相手のCEOは懐疑的です。そこでこう続けました。

「変わらなかったら無料で結構です」

マーシャル・ゴールドスミス(Marshall Goldsmith)氏

マーシャル・ゴールドスミス(Marshall Goldsmith)氏
1949年米ケンタッキー州生まれ。エグゼクティブコーチの第一人者として世界的に知られる。米インディアナ大学経営大学院でMBA(経営学修士)、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校で博士号を取得。著書に『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』(日本経済新聞出版社)など。
(写真:Denis Poroy)

 「1年間、彼と付き合ってみます。もし彼が変わったら、報酬をいただきますが、変わらなかったら無料で結構です」

 こうしてエグゼクティブコーチのキャリアがスタートしたのです。それ以前は、企業の人事部に対して将来のリーダーとなる人材を社内で見つけ出す助言をしたり、候補者をリーダーとして育成するためのプログラムの作成やセミナーを行ったりしていた。1対1でエグゼクティブを指導したことはありませんでした。

 1年後、この事業部門のトップはより広い心を持ち、他人の意見をよく聞くようになった。部下に対して尊敬の念を持って接し、何でも1人で行わず、部下と一緒に取り組むようになりました。その結果、私が報酬を受け取ることができたのは言うまでもないでしょう。

 これ以来、コーチングの相手の言動や態度が改善した時だけ報酬を受け取り、そうならなかった時は無料というルールを貫いています。

“悪癖”を直してもらうのがコーチングの目的

 なぜ私のようなエグゼクティブコーチが必要なのか。最初のケースでも明らかなように、将来のCEOの候補者には、後を託すには「ここは変わってほしい」と思う“悪癖”が1つや2つはあるものです。

 後継者の候補になるぐらいですから、優れた点は数多くあるのですが、一段と高いところへ上がるには、変わらなければならない。ここに私の出番があるのです。

 例えば、私がコーチングをした相手の1人に、GEの前会長兼CEOのジャック・ウェルチ氏がいました。彼が次期CEOの座を争っていた時に問題になったのは、彼の言動でした。

 大きな態度、
 歯に衣着せぬ物言い、
 優秀でない者に寛容でない…

 GEの取締役会は彼の利益を生み出す能力については、全く心配していませんでした。懸念していたのは、CEOとしてふさわしい行動が取れるかどうかだったのです。

コメント1

「ポスト成果主義 スタンドプレーからチームプレーに」のバックナンバー

一覧

「エグゼクティブコーチングの意外な効用」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「昔、SOMPOは保険会社だったらしい」と言われたい。

桜田 謙悟 SOMPOホールディングス グループCEO社長