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京都企業に学ぶもの

  • 富坂 良雄

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2008年10月20日(月)

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 普段はビルしか見えない東京にいるせいか、京都・東山の辺りを歩くと、なぜか気持ちが落ち着く。

 すぐそばまで山が迫り、それを背景に寺社の大きな甍が並ぶ。考えてみれば、明治時代に学校が建設されるようになるまでは、街中の大きな建物といえば神社仏閣の類しかなかったわけだ。そして、学校あるいは学校教育が地域の拠り所の一つになるまでは、寺社は精神や信仰といった面はもちろん、あらゆる意味で地域の唯一の拠り所であった。

 京都に多くの寺社が存在するのは、宗教都市という側面を持っていることもあるが、同時にこの街が信仰というものを大事にしてきたことの証しではないかと思えてくる。そして、それが精神性を重んじるという、この街独特の文化を育んできたのである。

京都のプライドと自信

 京都の精神性を一言で表すと「保守的風土の中の革新」ということになる。日本の都が置かれ、朝廷を中心に栄えたという歴史は、美術や建造物はもちろん、衣服や食品におよぶまでプライドと自信を生んだ。

 「京・上方から関東に送られる商品を『くだりもの』と言い、関東の商品は品質が落ちるため『くだらぬもの』と言う」との語源に関する俗説があるが、今でも京都ではまことしやかに語られるようだ。

 明治維新で、プライドと自信のシンボルである朝廷が東京に遷った後、京都には危機感が生まれ、経済力も落ちた。しかし、永年にわたり培われた精神性は、シンボルを失っても絶えることはなかったようだ。品質や技術水準にこだわりながら、独自性・独創性を追求するという姿勢は、現在の京都企業にも受け継がれている。また、無駄を嫌う気質も受け継がれているから、競争意識やコスト意識も高く、結果的に高付加価値・高利益率の製品を生み出している。それが、いまだに京都がユニークな企業を輩出する土壌となっている。

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