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偉大なリーダーは危機の中で創られる

変革創造の革新――ジョン・コッター(米ハーバード大学経営大学院 名誉教授)

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2008年10月23日(木)

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「リーダーには変革を起こす力が必要」と説く。
変化を起こしたくても起こせない日本では、
リーダー不在も囁かれる。
だが変革が必要な危機的状況こそ、
リーダー創造の大きなチャンス。
経営大学院(ビジネススクール)の人気教授は、
自宅での“特別講義”で、そう力説した。

――コッター教授。優れたリーダーは、どのように創られるのでしょうか。

ジョン・コッター

ジョン・コッター
米マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学卒業。1972年からハーバード大学経営大学院で教鞭を執る。81年同教授。リーダーシップ論で数々のベストセラーを生む。主な著書に、『21世紀の経営リーダーシップ』(日経BP社)、『カモメになったペンギン』(ダイヤモンド社)、『企業変革力』(日経BP社)などがある。

(写真:Cheryl Senter、以下同)

 これはまた大きな質問だ。さあ、どこから始めようか。ところで、リーダーをどういう意味で使っていますか。まぎらわしい言葉だからね。まあ、ここでは大企業のトップについて話そう。

 誰もが、リーダーとしての潜在能力を持っています。それが非常に、非常に、非常に小さい場合もあるし、大きい場合もある。そうした中からリーダーを創るには課題がある。

 まずはその人の潜在能力をどうスキルに変えていくかだね。リーダーの資質を備えた20代、30代の若手がいるのに、何も能力開発をしない組織は珍しくない。たとえスキルを開発しても、力を発揮する機会に恵まれない場合も多い。

 まず、リーダーシップ能力がある人材を見つけ、次にそのスキルを開発する。さらにスキルを使える場を何らかの形で提供することが重要だね。ほとんどの企業で、この点を実行していない。

 京セラの稲盛和夫さんは、多くの仕組みを使い、リーダーシップを広めようと尽力されている。もっと多くのリーダーが、稲盛さんのようなことを実践する必要がある。

 稲盛さんのように、一線を退いた後、リーダーシップの「伝授」に活躍されている方がきっとほかにもいる。そういう方たちに会って、話を聞いてみるといい。リーダーには何が必要なのか、理解を深められる。

――コッター教授は、「リーダーは変革しなければいけない」と常々主張されています。

 リーダーシップと変革はいつも一緒に語られるテーマで、私は両方について多くの本を書いた。それは、変化し続ける環境の方が、リーダーとして成長しやすいからです。リーダーは、本質的には変革を生み出す人だからね。

 優れたリーダーは、「去年と同じようにやろう」という考え方を一番嫌う。解決しなければいけない問題はあちこちに転がっている。そして社会は、その解決を強く必要としています。優れたリーダーは、「よし、ではとにかくやろう」と、問題解決に取り組む。

 物事が動き、いったん変化が起こり始めると、いろいろな人にリーダーシップの役割が生まれてくる。そして成長し、リーダーシップが創造され、さらなる変化を生み、成長し続ける。優れたリーダーシップは、そんな好循環を企業や社会にもたらすことができる。

起業家精神を高める必要

――日本は、松下幸之助氏、本田宗一郎氏、盛田昭夫氏といった優れたリーダーを輩出してきました。でも最近は、この人こそというリーダーが見当たりません。経済が成長し切ってしまったからでしょうか。

 昔の方がチャンスがあったかどうかは分からないけれど、今は、確かに環境は良くないね。でもあなたが言った3人には共通点がありますよ。全員起業家でしょう。そこから考えて、私なら、政府にこう問いかけるね。「起業家精神を高めるための政策がありますか」と。

 ゼロから何かを生み出す者がイコール、優れたリーダーである、ということが珍しくない。米国が、何度も何度も間違いを犯し続けているにもかかわらずうまくやってきたのは、起業家精神を高めることに成功してきたからでしょう。

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