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これが「社員が辞めず頑張ってくれる」制度

サイバーエージェント(後編)

2008年11月10日(月)

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 社員のことを考えて様々な制度を設ける会社は多い。だが、企画した側の思いとは裏腹に、社員には利用されずに尻すぼみで終わってしまうこともよくある。サイバーエージェントの制度には人事と上層部の協力体制が強く、社員の意欲を上げるための仕組みがうまく機能している印象がある。社員の心をつかみ、継続していける仕組み作りはどのようにしているのか・・・

魂に響かせなければ、企画した意図は伝わらない

グループ総会の様子

曽山:半年に1回開催される新規事業プランコンテスト「ジギョつく」は2004年に開始されました。開始当初は応募数もわずかでしたが、細部の仕組みも少しずつ改良させながら、社員の中に「ジギョつく」を浸透させていきました。制度を作っても社員の中で流行らなければ効果は期待できません。

 大げさですが、社員たちの魂に響かなければ、企画した意図が伝わらないと思っています。メッセージは伝わらなければ意味がないのです。考えた制度は、社員の心にいかに響かせる仕組みになっているかを常に意識しています。この「やる以上は響かせないと意味がない」というのは、経営陣たちの経験から出た言葉です。

永礼:経営陣の方々が「響かせたい」と強く思ったという、その経験とは何ですか?

株を配ったら退職者続出!

曽山:実はネットバブル崩壊後、考えた施策や制度が打っても打っても社員たちの心に響かないことがありました。当時、社長の藤田が「いまは厳しい状況だけれども、会社の価値を高めるためにも一緒に頑張ってほしい」という願いをこめて、社員たちに自身が保有する株を譲渡したことがありました。

 ところが、受け取った瞬間に辞める社員が続出したんです。社員に株を配るほど社長の思いは強かったのですが、社員の中には藤田の思いをくめなかった人もいました。「やる以上は響かないと意味がない」。経営陣が会社の仕組み作りに意欲的に取り組み、社員を育てていこうと邁進する姿勢は、こうした苦い経験が深く刻まれているからなのかもしれません。

永礼:期待が大きかった分、配った途端に社員が辞めていったことは大事件ですよね。経営陣の予想に反し、現場はとてもドライだった。この経験はその後どのように生かされていったのですか?

人事の要は「安心と挑戦のバランス」

曽山:人事制度の仕組みは、安心と挑戦を横軸、金銭報酬と非金銭報酬を縦軸に置いて考えています。会社に対する満足度が社員の定着率を高くすると考えれば、非金銭報酬のラインナップの充実を図っていくべきですが、会社の成長も担保できる制度でなければいけません。制度は増やすより決めたものをしっかり運営し、そこから新しい派生を期待できるぐらい内容の濃いものを提供していくことが制度を浸透させるポイントだと思います。

永礼:確かにビジネスである以上、金銭報酬を無視するわけにはいきませんが、一方で非金銭報酬も考えていかなければいけませんよね。どの企業も育成のための研修や制度を導入していますが、手探り状態で行っているところは多いと思います。バランスの取り方は難しいですが。

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「これが「社員が辞めず頑張ってくれる」制度」の著者

永禮 弘之

永禮 弘之(ながれ・ひろゆき)

エレクセ・パートナーズ代表取締役

化学会社、外資系コンサルティング会社、衛星放送会社などを経験後、2008年にエレクセ・パートナーズを設立、現在に至る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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