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【誤算の研究】ニコン

技術でキヤノンに後手 頼みのステッパーじり貧

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2008年11月10日(月)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。そのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、人気シリーズ企画「誤算の研究」を毎日掲載していきます。企業戦略の現実は理論書の通りには進みません。戦略の本質は、むしろ誤算の中に隠れています。その後の成長を確実なものにした企業あり、再編の渦に巻き込まれて消滅した企業あり、ケーススタディーの対象は様々です。記事に描かれているのは過去の出来事とはいえ、時代を超えた企業経営の指針が読み取れるはずです。

* * *

1992年2月10日号より

 収益の柱であるステッパーの需要が振るわず、業績が急速に落ち込んでいる。半導体産業の構造変化もあるが、キヤノンの追い上げを許した技術開発・生産体制整備の遅れも見逃せない。

(上田 敬)

 「人員削減はあるのか」「今年のボーナスはどうなるのか」――業績の落ち込みがはっきりした昨年8月に設置された緊急経営対策委員会(委員長・市川伊三夫副社長)がどんな対策を打ち出すのか、今、ニコン社内に不安が渦巻いている。同委員会が昨年、経費節減を中心とする第1次の対策を発表した時には、まだ平静を保っていた社員もさすがに動揺を隠せない。

ステッパー依存の収益構造

 朝鮮戦争でライフ誌の記者が絶賛して以来、プロ用のカメラとして確固たるステータスを築いているニコンのカメラ。しかし今のニコンはカメラや望遠鏡だけの会社ではない。経営を支えているのは半導体製造ラインのかなめとなるステッパー(逐次移動式縮小露光装置)である。

 ちなみにニコンはカメラの生産はすべて各地の生産子会社に移管、社内で生産している主力製品はステッパーだけ。ステッパーについてはレンズの材料であるガラスの調製から最終の組み立て工程まで自社内で行っている。

 ニコンがステッパーに進出したのは、1976年に超LSI(大規模集積回路)研究の国家的プロジェクトである「超エル・エス・アイ技術研究組合」からステッパー国産化の依頼を受けたのがきっかけ。80年に国産初のステッパー「NSR‐1010G」の商品化に成功。またたく間に、当時世界市場の大半を抑えていた米GCA社の製品などを駆逐して、88年には世界の8割以上のシェアを獲得するまでになった。

利益でみれば、4~6割稼ぐドル箱 3年連続の販売台数減少が確実に

 シェア拡大とともにステッパーへの売上高依存度も急速に上昇、ピーク時の89年3月期には40%に達し、ついにカメラをも上回った。その後はやや低下気味だが、91年3月期でも32%となお高水準。利益でみれば、4~6割をステッパーが稼ぎ出しているとも言われる。90年3月期に203億円と史上最高の経常利益を記録できたのも、ステッパーのおかげだ。

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