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【日本を救う小さなトップランナー】
三津海製作所 (真空ポンプの開発、製造)

空圧操り、医療やIT支える

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2008年11月20日(木)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年2月4日号より

油を使わない真空ポンプを開発、ATM向けではトップシェアを誇る。
独自の吸引技術は、医療やIT製品など多方面で活躍する。
メーカーの製品開発を多く請け負い、今はリハビリスーツでヒットを狙う。

(鈴木 雅映子)

 銀行のATMで手続きをすると、「シャー」と紙幣を数える機械音が聞こえる。積み上げられた紙幣を1枚ずつ束から吸い寄せて計算する。その速さは秒速 10枚。紙幣を1枚ずつ吸い寄せるには、吸引力が弱すぎても強すぎてもうまくいかない。空気圧を制御することで、この吸引力を微細に操るのが真空ポンプだ。

金融、IT、医療分野で活躍

 ATM向けの真空ポンプで、国内市場をほぼ独占しているのが、東京都大田区にある三津海製作所だ。売上高(2006年12月期)は3億9456万円。

 真空ポンプの性能は、ポンプ内部の空気量と、それを圧縮するピストンの動きで決まる。一定の空気量を正確に排出するためにポンプ内の密封度を保つことが肝となる。

 成長のきっかけは、銀行が自動紙幣計算機の導入を検討し始めた1960年代にさかのぼる。当時は潤滑油を使った真空ポンプしか存在しなかった。油は密封性を高め、空気を移動させる器具と容器の摩擦も減らして、摩耗を防ぐからだ。一方で、ポンプへの給油の手間があり、油臭さも充満してしまう。その難点のため、潤滑油を使う真空ポンプは銀行の紙幣計算機には向かなかった。

 その中で三津海製作所はポンプの素材と形状を工夫した。

 油を使わずに密封性と防摩性を高めるポンプを開発した。このポンプは紙幣計算機だけでなくATMにも応用されて、同社の地位は不動のものとなっている。

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